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【幕末】新撰組と天然理心流について考えてみる

新撰組を題材にした歴史小説やドラマは今までにいくつも作られているため、新撰組は現代社会でも比較的馴染み深い存在だと思います。僕自身は銀魂が好きだったので、史実とは全く違う所から新撰組を知りましたが、、。

今回はそんな新撰組と、彼らが基本としていた天然理心流という流派について書こうと思います。

近藤と土方の故郷

新撰組の隊長と副長として知られている、近藤と土方の故郷は小江戸と呼ばれた豪農地帯。多摩川が形成した扇状地、武蔵野台地です。

多摩川を囲む村落は豪農が多く点在しており、文化水準が高く教養があった他、甲州街道の警備のために時には手に剣を持って戦う下級武士でもあったようです。

またこの地域は徳川家康が江戸を開府して以来、徳川家の直轄領であり、徳川家に対する忠誠心が強かったとも言われています。

天然理心流とは

上記の多摩川の地域にあったのが、天然理心流です。流祖は近藤内蔵之助長裕、1789~1801年に剣術、柔術、棍棒術、気合術からなる天然理心流の一派をたてたと言われています。

江戸三大道場では剣術が主体であり、天然理心流のように何でもこなせる武術は下級戦士の養成のためと考えられていたため、天然理心流は田舎剣術として訛伝されてきたようです。

その実、天然理心流は非常に実戦に即したものであり、勝つことを至上とした合理性を兼ね備えていました。集団剣法を主体として最前線で戦うための業が想定されていたので実戦力としてはとにかく強い。しかしその反面、竹刀試合は苦手であったようです。

その技は何のために

天然理心流は伝統的な流派からすれば、田舎剣術だと下に見られていたかもしれないが、実戦の集団戦を想定している点においては他に勝っていたのかもしれません。

天然理心流の目的は、勝つことでした。美しさや剣術へのプライドは恐らく二の次だったのではないかと思います。

どんな技術を使うにしても、その技術が何のためにあるのか、何のために使うのかといった目的を意識することは非常に重要なのではないかと思います。練習のための技術を磨いても練習のためにしかならないからです。

いつでも目的やゴールを中心にして、知識や技を身につけること使うことが大切ですね。

以上、新撰組と天然理心流について考えてみる、についてでした。
ありがとうございました!

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