見出し画像

ねむれないのは久しぶりだな

 一瞬寝たんだけど、目が覚めちゃった。明日から休みだから問題ないよね。自分をなぐさめる意味で気持ちを言葉にして残しておこうと思う。

 報われない努力があるなんて、過去の私は知らなかった。

 努力をするのは当たり前のことだと小学校高学年のころには考えるようになった。運動は苦手だし、人と接するのは緊張してしまうから、そんなに得意じゃないけれど、勉強は自分がやるか、やらないかだけだ。
 やった方が、将来の自分のためになる。それならば、やろうと思った。

 結果として、金がないから大学に進学できませんでした。私の最終学歴は高卒です。

 ハイ、ここから学んだことは、できることだけやっててもダメだったってことですね。
 貧乏な家の子どもなんだって自覚を持って、大学進学という夢を叶えるためには、ただ勉強だけしていればいいわけじゃなくて、自分でバイトして学費を貯めなければいけなかった。
 周りのクラスメイトは勉強だけに集中すればよくて、合格したらそれだけで「おめでとう」と言われて、当然のように進学していく。

 私もギリギリまでねばった。進学したかったから。だけど、私が進学することで、母と弟がもっと金がなくなってボロボロになったらどうするんだと、今くたばりかけてる身内のクソババアに説得されて、私はそこで自分を犠牲にしてしまった。
 クソババアに関しては早く死ねとずっと思い続けている。

 私自身がボロボロになることには何の言及もなかった。

 働きたいわけがない18歳の私。高校では勉強しかする余裕がなかったから、大学生になったら、楽しいことたくさんしようって思ってた。
 だけど現実は、合格しても誰にもよろこばれない。
 自分で入学辞退の書類を書いてポストに投函した。
 悲しくないはずがなかった。けれど、誰も私の心情に配慮などしなかった。おおっぴらに泣くことも許されなかった。
 だけど、私が犠牲になることで報われる人がいるんなら、それでいいかなって。私自身に価値なんてないんだから。

 友だちもまともにつくれないくらい社会性のない私に仕事なんてできるはずがなかった。
 仕事に就くには、まずは面接を突破しなければならない。
 そもそもが前提条件として、働きたくなんてないのだ。それなのに、働かなければならない。前向きな気持ちになんてなるはずがない。
 私の素直な気持ちはどこにもだれにも受け入れられない。
 だけど、それでも働かなくちゃいけない。社会に受け入れられそうな自分を、作り上げなくちゃいけない。本当の自分を押し殺してでも。

 地獄だろこんなん。

 ただ生きているだけの日々。本当の望みなどどう頑張っても叶わない。苦手なことをやらされ続ける日々。呼吸するだけでせいいっぱいな状態で、自分の心を幸せに保つためのさらなる努力などできるはずもない。
 だって本音ではずっと働きたくなんてなかったのだから。

 社会に上手く適応しなければならない。だってそれすらもできない自分に価値なんてないのだから。学歴もなく、職歴も誇れるものなど何ひとつない。みじめだった。

 人と接することは、この上ない苦痛だった。なんせ上手く話せない。ビジネスの場では、素早い意思の疎通が求められる。その上、意味不明な「空気を読む」というスキルも必要不可欠。
 自分としては、日々が爆裂な緊張感でいっぱいいっぱいなのだ。頭の中でまとまらない言葉、しかしそれでも言わなければならない。ちゃんと説明しなければならない。そうでなければただのグズだ。お荷物でしかない。

 いや本当にね、よくやってきたと思う。本当の本当に苦手だったんだから。人とのコミュニケーションというものが。病気を疑われるほどヘタクソな話し方しかできなくて、できないから会話そのものを避けて、ますますヘタクソになって。
 どうしようもない閉塞感を打破しようと、向いてない仕事に就いたら見事にうつ病の診断を受けました。

 私が社会に放り出されてからずっと根底にあったものは無力感だった。
 あぁ頑張っても報われないんだな。やれることだけやっててもダメなんだな。できないことばかり責め立てられるな。じゃあできるようになんなきゃ、なんなきゃ、なんなきゃ!
 できない私が悪いんだから。人と上手くやれないなんて、私に能力がないのが悪いんだから。
 大丈夫です。できます。やれます。

 自殺しようと思ったのは4年前の1月。私はひとり暮らしするために部屋を借りていたのだけれど、もう自分ひとりの面倒を見ることすらままならなかったから、しばらく実家から仕事に通っていた。長い正月休みが明けたころ、もうダメだなと思った。もう死のうと思った。
 産んで育ててくれた親には申し訳なかったけど、私には私自身を支える気力がなかった。
 仕事に行くと伝えて、ひとり暮らしのアパートへ向かった。

 まぁ当時結局死にきれなかったから、今こんな文章を書いてるんだけどね。
 ビビって絶対に死ねないであろう方法をとることしかできなかったし。
 決行に失敗したことに絶望した。あぁ終わんないんだって。

 親に付き添われて行った病院でうつ病の診断を受けた。「うつ病なんかになってしまってごめんなさい」「悪いのは全部私です」「私に自分自身を支えられるだけの能力がないから」
 治す価値なんかそもそもないんだ。このまま死んでしまいたい。当時の心境としてはそうだった。

 何もかもわからなかった。病気だから治せと言う。違う。このまま死なせてくれればいい。どうして?もう生きていたくないんだって。もうたくさんなんだって。アンタたちが求めるモノになろうとしたさ、自分の形を歪めてでも、やりたくなくても、苦痛でも、やれと言うならやるしかないじゃない、だって誰も、誰も私の本当の気持ちを聞こうとしないんだから。私は私自身の気持ちを押し殺してでも、世間の声に、社会の要請に、応じなければならなかった。哀れな社会不適合者です。

 だから、私ビックリしたの。

 世の中の人間どもの勝手さに。おまえらって自分が自分であることを受け入れてくれる誰かがそばにいることが当然だったんだな。だから、自分がしたいと思ったことを素直に実行することに抵抗なんか感じないんだな。
 あぁそうだね、それがむしろふつうなんだね。世の中のスタンダードなんだね。
 自分の気持ちに素直に従うということが、君たちにとってはごく当たり前のことだったんだね。
 よかったですね。幸せだね。

 限界ギリギリまでムリをすることが当たり前だった。なんせ社不なものだから。そうでなければ役になんて立たないんだから。何よりも誰よりも、自分で自分を認められない。

 私にとっての「仕事だから」は、自分の本来の姿とはかけ離れていたとしても、職場では常に求められる役割を、割り切って演じることだった。それぐらいやって当たり前だった。

 なのにおまえらときたらどいつもこいつも自分の意思ばかり最優先する。

 私がどんなに忙しかろうとも、自分ひとりで大変だろうとも、だ〜〜〜〜〜れも手を差し伸べなかったこと。あろうことか、死ぬほど忙しい私に、さらに仕事をさせたこと。昼休みにご飯を食べるヒマもない日が毎週必ず2日はあったこと。夜の23時を過ぎる残業が2週間続いたこと。言わないとやらない。お願いしなければ動かない。そうでなければ、私が全部ひとりでやらなければならないハメになる。
 それでもだれも、だれも私の努力に感謝をするわけでもなく、あろうことかさらなる要求をしてくる。

 ハイ。それならば、もう結構でございます。アンタたちは全員人でなしでございます。テメェの要求を押し通してばかりの、図々しい、ツラの皮の厚い、おまけに低能な、レベルの低い連中であること、もうわかっていたはずなのにね。

 想像力の欠如と申し上げるよりほかない。であれば、私ももうあえて想像しません。おまえらの心情など。
 だっておまえらときたら、平気で私の心情など無視して自分の願望ばかりを口にするでしょう。
 本当に死ぬべきはおまえらなんだがな。

 本当に忙しくて、昼休みも返上で、14時になって仕事しながらやっとオニギリを食べてるときに容赦なく仕事の話をされたこと、私一生忘れないから。人がメシ食ってんのに何で話しかけてくんだ?状況というものがわからないと見える。

 おまえらこそが鈍感という名の病気だよ。テメェの尺度でしかモノを見れねぇなら死ね今すぐに。

 過去のつらかった経験を書き殴りながら、当時の心境を思い出して泣きました。うつ状態になると、何も考えられなくなる。だから、今の私が昔の自分の気持ちを代弁いたしました。

 人間のくせに人間と関わることが苦手なのは、生物として著しいマイナスであることは自覚しております。
 だけど、もう死のうとは思わないんだよ。べつに誰に復讐しようとも思わない。
 私は自分で自分を幸せにするから。代わりにもうおまえらとは決別するから。

 自尊心を他人に満たしてもらった経験のあるおまえらに私の心情は理解できないだろうし、想像することすら難しいんだろうね。バカだからね。どんだけ私の地雷を踏み抜いても理解できないと見える。

 なんでそんなにバカなの?
 どうして自分で言ったこと忘れるの?
 どこまでも責任感の乏しいヤツらだな
 口先ばかりで行動が伴っていない
 あなた方が今まで快適に仕事できたのは誰のおかげかな?
 足りない頭でよく考えてね!

 とりあえず寝るか〜元気ですボクはしにましぇん。だって自分より遥かに価値のない弊社の低能どもは全員図々しく生きてるんだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?