私が体育大会でアクロバットをどうしてもしたかった理由

 私は器械体操部に所属する、高校2年生です。高校2年生は体育大会でクラスごとに創作ダンスを踊るのですが、器械体操部の部員は例年、そこでアクロバットをしているそうです。と言っても、去年は器械体操部2年は男子1人、女子3人でしたが、男子の先輩しかアクロバットをしていませんでした。男子の先輩が体操経験者ですごく上手いのもあって、女子の先輩はそこまでアクロバットがしたいとは思わなかったみたいです。ちなみに男子の先輩はロンバクバク(ロンダート+バク転+バク転)をしていました。

 私の同期は私含めて2人しかいません。私は女子・未経験者で、もう1人は男子・経験者です。と言っても、男子の方ははなんと、留年して今年の9月から来年の6月までアメリカに留学しに行っているので、今は同期1人です。この同期の男子のことをAくんとします。

 去年の体育大会の後、Aくんは、私と一緒にいるときに3回も「来年はAの番だね〜」と声をかけてもらっていたのに、私は誰からも声をかけてもらえませんでした。

 なんで?Aくんどうせ来年の今頃アメリカにいて体育大会出ないじゃん!私が期待されていないのは女子だからなの?未経験者だからなの?

 表情は崩さないようにしながらも、その様子を見る度にこう思っていました。アメリカに行くくせに、ヘラヘラと笑いながら「はい。」とか言っているAくんにもイライラしました。(ヘラヘラという表現には主観含む。)

 体育大会の次の日の部活中、特に理由があったわけではありませんでしたが、私は泣きました。顧問の先生には、前日にテンション上げすぎたから反動で気分が下がっているのかもと説明しましたが、間違いなく、「私は期待されていないんだ。」というショックがあったと思います。でも、私は別にそこまで体操が上手くなくて、転回転回ロンダートはできるけれど、バク転ほど勢いがなくてショボく見えるし、バク転ができる気配は全然ないし、「期待されていないんだ!」なんて言えませんでした。しかもグラウンドはバネが入っていないから、さらに難しいし。

 あ、言い訳ですが、別にAくんと仲が悪いわけではないですよ!というか、かなり仲はいいと思います。私は精神状態の波が酷いですが、Aくんはとても精神的に自立していて、クールに見えるのに実はいじられキャラ?M疑惑あり?といういいキャラをしています。私が機嫌が悪いときは、「どうせAくん私のこと心配なんてしてくれないでしょ!」と罪悪感なく不満をぶつけることができて、逆に寂しいときは「Aくん異性との絡み少ないから、どうせ好きな人いないし、別に誰からも恨みなんて買わないでしょ!」とかまってちゃんしていました。あと、よく自慢話もして、勝手に満足していました。Aくんがいなくなると私大丈夫なのか?と思ったりしていました。まあ、後輩ちゃんたちがいい子ばっかりなので、Aくんがいなくても楽しくやっています。

 こんなふうに書くとめちゃくちゃ一方的感すごいですが、廊下なんかですれ違うときに手を振るタイミングは一緒なんで、別に嫌がられてはいないと思います。

 あと、諸事情により私は学ランを入手したかったのですが、Aくんは中学校が学ランだったみたいなので、Aくんからもらいました。諸事情については後日投稿しようと思います!まあ、これは一筋縄ではいかず、のらりくらりとかわされたので、先輩・後輩ちゃんがいる前で「学ランもらっていいよね?」と聞いて「うん」と言わせましたが。

 まあ、Aくんからお返しとかもらってないけど、私はAくんに誕プレもバレンタインもあげたんだからこのくらいいいよね!(バレンタインはクラスの女子全員と、兼部先も含めて部活のメンバー全員にあげたんで別に他意はないですよ。)

 あらあら、話がかなり脱線してしまいました。私は彼氏さんと一緒にいるときでも、Aくんのことになるといつもペラペラ喋りだしていたので、焦らせてしまっていたみたいです。すみませんね〜。というわけで、彼氏さん的にはAくんがアメリカに行ってホッとしているみたいです。でも、無意識なんで最近も喋っているかも。

 この辺で話を戻して、まあ「来年はらぶらど〜るの番だね!」という言葉を誰からもかけてもらえなかったのがすごく悔しかったので、1年間、体育大会を薄っすらと見据えながら部活をしていました。

 でもロンバクはけっこう苦手で、初めてできるようになったのが今年の5月、しかも形が悪くて、バネが入っていても手を痛めがちです。グラウンドでなんてできそうもありません。8月の大会ではなんとかロンバクをしましたが、そこで決定的に手を痛めてしまったので、ロンバクの練習は一旦辞めました。その代わり、ロン宙(ロンダート+バク宙)の練習を本格的に始めました。ロンバクとロン宙ではロンダートの着地の角度と力の入れ具合が全然違います。だから、ロンダートの練習をし直します。そして、少し身体を引き上げてから、膝の引きつけを利用して身体を回す感覚を、段階的に練習します。さらに、トランポリンで、バク宙の練習をします。

 私はロンバクよりもロン宙の方が合っていたみたいで、8月末にロン宙ができるようになりました。

 体育大会のアクロバットは、開脚ジャンプや後方ブリッジ(ゆっくりしたバク転みたいなやつ)、転回転回ロンダートなんかも考えていましたが、このとき、やっぱりロン宙でいこうと決心しました。

 とは言っても、バネがあるのとないのではだいぶ感覚が違うし、まだ安定しないし、女子は筋力が男子に劣るので高い位置まで跳ぶのが難しいし・・・と、いろいろ課題はあって、顧問の先生は「う〜ん・・・」という感じでした。顧問という立場では、生徒の安全を第一に考えないといけないし、その気持ちもわかります。でも絶対に反対するというわけではなかったので、押し切って、気合で決行しました。

 私の体操のコンディションは精神状態にかなり左右されるということは学習済みですが、前回の記事にもあるように、体育大会前の精神状態はかなりひどかったです。前日は、泣きながら家に帰りました。不安はありましたが、1年間目指してきたことなんだから、と自分を奮い立たせました。できるだけよいコンディションでいられるように、工夫してストレスを軽減させたり、午前中は緊張をほぐすのを意識したり、細々とストレッチを続けたりしました。あと、顧問の先生の「ダンスは午後だから、疲れている状態で行うからな〜」という言葉も心に留めておいて、午前中はできるだけ日陰に座って、テンションを上げすぎて走り回ったりしないように心がけました。もちろん友達や先輩・後輩の応援はしましたよ♪当日の昼休みには何をどの順番でするかは事前に考えておいといて、効率的に動きました。ここでは身体の締まり具合や、体幹の確認も行いました。

 実は、精神状態の悪化と、それに伴う睡眠不足で、通し練習ではちょっと失敗してしまうことが多かった・・・というか、毎回失敗していました。笑

 具体的には、着地のときに回転不足で手を地面についてしまう感じです。と言っても、一般人にはそれが失敗だとは気づかれないです。でも、自分の中では納得がいきませんでした。

 迎えた本番・・・成功しました!!

 自分では集中していたので気づきませんでしたが、すごく歓声が上がっていたみたいです。沢山の人から「すごかったよ」と声をかけてもらったし、5人くらいから「動画撮ったよ」と言ってもらいました。クラスメイトの保護者の方が撮ってくれた動画には「頑張れ」という言葉が入り込んでいたし、歓声も入り込んでいました。

 そして、私のクラスはダンスの部門で優勝しました。高校は8クラスあるので、体育大会、球技大会、文化祭などで優勝したことはこれまで一度もありませんでした。発表されたとき、気づいたらお腹の底から叫んでいました。こんな感覚は生まれてはじめてでした。

 頑張ってよかったです。

 体育大会は金曜日で、土曜日は午前はnote執筆、午後は部活に行っていました。今日は部活はoffだったので、のんびりしたり、定期テストの数学の解き直しをしたりしようと思っていました。でも、午前も午後も昼寝して、インスタ見たり、noteサーフィンしたり、この記事を書いたりしていたらもう寝る時間・・・。勉強時間0を更新し続けております。

 でも一週間くらい前からあまり眠れない日が続いていたので、休息日を設けることができてよかった。そんな気持ちでいられていて、罪悪感はありません。明日から頑張ります。

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