四十路で初めて一人暮らしして感じたこと
アラフォーバツイチのさくらです。
私は大学入学とともに実家を出て、一人暮らしを始めたんですけど、
顔が可愛いので(自分で言うスタイル)入学と同時に後に夫となる先輩に目をつけられガッチリ囲いこまれ、あっという間に同棲を開始したので、
ほとんど一人暮らしできず。
そのまま結婚し子供を産んだので、離婚後も、そこから20年は息子たちとの生活。
息子たちが大学生になり家を出てそれぞれ一人暮らしを始めたため、
私は齢45にしてほぼ初めての一人暮らしを始めました。
前は市内中心部から少し離れたベッドタウンに3LDKを借りて住んでたんです。離婚してシングルだし、子供は2人とも男の子で絶対に実家を出る(というか絶対に出す!)想定なのでマンションは買わず。
一人で3LDKを維持するのバカらしいしね。東京の一等地でもないので買ったって資産になるもんでもないし。
今は繁華街ど真ん中に自分だけの城として1LKの築浅を借りて、
自分のお気に入りのものだけに囲まれて居心地サイコーの住まいに大満足です。
今彼のタカシさんがしょっちゅう泊まりに来るから、もはや半同棲状態で、毎日一人暮らしを満喫しているわけではないけど、
それでも一人の夜は、料理好きの私があえて自炊せず、コンビニ弁当食べながら、YouTubeで酒飲み動画を視聴しつつ、ハイボールを作ったり、ノンアルビールをちびちび飲んで、
サイコーでーーーーっす!
と、私の中の鈴木誠也が出ちゃいます。
誰かのために夕食を準備しなくても、健康を考えないコンビニ弁当で、割り箸で洗い物ゼロで、テレビのチャンネル権も好きにできて、のーんびり自分のペースで食事ができる。
幸せすぎてどうにかなりそうだぜ。
ただ、ふと思うのは、「これだけが一生続く生活、いや人生だとしたら?」
それはゾッとするかも、、、
私はしっかり稼いで息子たちに仕送りしたり学費を払うというモチベがあるし、
別の日には今彼のタカシさんとデートしたり、タカシさんのために料理をするからこそ、自分一人の時間も悪くないなと思うのであって、
ただただ自分だけのために生きるんだとしたら?
仕事して、給料もらって、何か買って食って、
うんこ製造して。
その繰り返し。そこに意味を見出せなくなって、息が詰まりそうではないか?
私って空気中のO2をCO2にしてるだけじゃん?って。
若い頃なら自分に期待もするし、目の前が無限に開けてて見晴らしが良いけど、
35、40、45歳となった時に、自分の人生の終点が目視できるようになったら、ものすごい焦燥感に苛まれそうだ。
ある男性がいた。
仕事に全コミットし、大企業で部長に登り詰めた。同僚たちが結婚して、仕事と家庭を両立し、出世コースから外れていくのを見て、バカにしていたそうだ。
今は定年退職が近づいている。再雇用で平社員の身分になるのだ。今までのように「部長!部長!」とちやほやしてくれる者はいなくなるだろう。
自分が人生の全てを掛けてたどり着いた大企業の部長職はある日を境に取り上げられ、次の日から別の人のポストになるだけ。
回りを見渡すと「娘が結婚するんだよ。」とか、「今月2人目の孫が生まれる。今度は男の子なんだ。」とか、「妻と温泉旅行に行っていたよ。」とか言ってるかつてバカにしてきた同僚たちを見ると、
自分がしてきたことは何だったんだろうと寂しくて、55歳にして結婚相談所に入会したそうだ。
しかし、大企業の部長という肩書きは、あと数年の期間限定であり、そう武器にもならず、仕事しかしてこなかった自分は女性を楽しませる術も分からず、婚活は難航しているそうだ。
やっぱり自分だけのために生きるには人生は長すぎるし、
たとえ大企業で出世したって宇宙の歴史から言えばチリのようなもの。
自分が楽しい、幸せと感じるかどうかにコミットした方が良いし、
誰かのために生きる、生きたと思えないと、生命の儚さとか、死の恐怖とか、そういうものに人間は押し潰されちゃうんじゃないかな?
遺伝的に血が繋がった子供はもちろんのこと、そうでなかったとしても、誰かもしくは何かに
繋いだ
と思えないと消えるに消えられない。
昨日、冷凍食品食べながらそんなことを考えました。
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