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旅人

人は人生を旅に例える事があります
その道中には様々なことがあります
できれば平穏でありたいと思います
でもなかなかそういかないものです
 
たまにはゆるりとした幻想に浸って
心を休めてもいいのかと想いました
幻想を思いつくまま文字にしました
もし景色を想像して頂けたら幸です
 
紫の地平に一点の光輝
さあ~歩いていこう❢
 
 日が昇ると青空が輝き 
銀色の雲が飛んでゆく
見わたす限りの草原の
 彼方で道が空に繋がる 
所々の円錐形の樹木は
宙を目指すロケットか
 頬を撫ぜ耳をくすぐり 
さわと風が追い抜いた
 
森の小さな泉に佇むと
囁くような木の葉ずれ
チラチラ木漏れ日揺れ
水面に星をちりばめる
風が運んだ木の葉の舟
星を渡って何処へ行く
 
森を出て川辺をたどる
 どこから流れ来るのか 
 何処へ流れてゆくのか 
 水辺で水面を覗いたら 
自分の後に空が見えた
 
行く手に赤茶けた岩壁
 誰もここで立ち止まり 
ため息をついただろう
回り道は見当たらない
 
岩角を素手でつかんで
渾身の力を振りしぼり
やっと登りきった頂の
岩の上に立つとそれは
まるで空のまっただ中
両腕をひろげてみると
衣服が体を叩き羽の様
強い風に飛ばされそう
鳥の様に飛び立てそう
 
俯瞰した草原は夕陽で
金色の絨毯を敷いた様
風で波立つ金色の海原
地平線まで続いている
 
小高い丘に着いた頃に
静かな夜がやってきた
無定形の灯火が揺れて
顔がオレンジに火照る
訪れる者は誰もいない
風が止み夜空に向かい
焚火の煙高く昇りゆく
 
見上た夜空は満点の星
体が吸い込まれていく
一人なのに一人でない
そんな気持ちになった
夜が何か話掛けてきて
黙っていて退屈しない
不思議な時空間になる
 
永い旅路の中にこんなに
穏やかな一時もあるんだ
いいことがひとつあると
その何倍もの嫌なことが
忘れられるみたい・・・
 
今日の日はおやすみなさい
 
 
付録 
年末の忙しい時期に貴重な時間を使って頂き
最後まで読んで下さりありがとうございます
中学性の頃から心境をノートにつづり始めた
その中の一遍です 文体を変えて載せました

  

  


 

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