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【エッセイ】ヘアオイル

昨年末、滑り込みで何かアップデートしよと思い、初めてヘアオイルというものを購入した。ファッションに無関心である私は、ワックスはあるものの香りが苦手で普段はあまり使用していない。苦手な香りというわけではなく、常に何かの匂いがするのが苦手なのだ。寝癖が激しい場合は、ドライヤーとヘアアイロンで対策をした。ただここで問題となるのは、ヘアアイロンでの修正は意外とすぐに元に戻ってしまう点である。

夜に時間をかけて乾かせば問題ないのだろうが、どうも「先にやっておいたら後が楽」という考え方では頑張れないのだ。そこでヘアオイルというものを試してみようと思った。このままでは、とてもちゃちい昼間に流れている長尺CMみたいだが、2023年中になにかしら実験してみようと思った。

完全に私の知識不足だが、ヘアオイルというのをいささか誤解していた。ワックスが半固形ならば、ヘアオイルはその液体バージョンだろうと思っていた。しかし、どうやらヘアオイルとは、シンプルに髪に良い成分でパサツキなど髪の不具合をなくすタイプの液体だと知った。

ワックスなどは、固定力はあるかもしれないが、きれいに洗い流したりなど副作用が多いように思う。少なくとも、それに匹敵するぐらいオシャレをしなくてはならない限り使わないと思う(いざその日が来たときのために毎日使うのであって、その調子ではその日は来ない気がする)。一方、ヘアオイルは朝に髪を整える以外に寝る前に髪を乾かした後に保湿としても使用できる。これなら、髪に負荷も掛からないどころか髪に良い上に、髪もまとまるではないかと思った。

なぜヘアオイルに市民権がないのかと思い、調べてみると意外とそうではなく、重ね重ね私の知識不足だった。香りが強いのが苦手な私のように、無香料にもニーズがあるらしく無香料のものを購入した。

なにごとも始めた直後が効果を実感しやすいというが、まさにそうだと思った。確実に楽だった。ワックスなどのやや手間のかかったり負荷があるスタイリング剤は大変だなと思い折衷案のつもりで購入したが、自分の考え方にあったものって意外とあるもんだなと思った。

何事も最大の効果量を期待するというのは人生大変である。自分がかけられる、もしくはかけても良いと思える労力に対し満足できる効果があればよいのである。大衆がどうのというのは大事だが、自分の価値観に合うというのも大切だと思った。

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