見出し画像

『天気の子』ポエム

天気の子をイメージしてポエムを作ってみた。題材があると心に情景が浮かんで詩を詠いやすいな。

分厚いに雲が天を覆う──。
太陽が失われてから もう何日だろう?
窓に雨が伝う 僕の心も雨模様。
モノクロ世界に 朱色の鳥居。
鳥居の中 か細い少女
手を合わせて天に祈る──。
前髪は額に張り付き 震える小さな肩
髪先から滴る雫 地に落ち 弾ける。
雫照らす光
一条の光 曇天に立つ
朱色の鳥居が輝き 少女は光の輪に包まれる。
少女は笑顔 溢れる。
僕の心に 太陽昇る──。

君にもう一度会いたい──。
ただそれだけのこと なのに なんて難しいんだ
君の小さな肩に 世界は重すぎる
僕は叫ぶ 
世界を投げ捨て もう一度会いに来てと。戻ってきてと。

後先考えず
全てを投げ捨て
ただ 突き進む
ああ これが自由だ
今が全て あとも先もない
ただ 今のみを 生きる。

曇天の下 垂れ込める暗闇
重き雲海の上 荘厳たる光の世界

いつから 醒めてたんだ?
大人ぶって ガキの心 奥にしまい込む。
アイツ見て 思い出す
ガキって カッコいいじゃん。

祈り 祈る……
擦り減る生命──。
でも やめられない
やめちゃいけない
そして
身体は溶け出し 霧散した。

天の怒り
鎮めるは 天気の巫女
雷雲はとぐろ巻き 龍となし
電閃は空を裂く
雨 矢の如く 地に刺さる
天気の巫女 小さな肩を震わせ 
祈る──
矢 鎮まり 
雷影 掻き消える。
天の遣い 龍 
巫女 迎え 
天の園へと……

何があっても 君に 会いたい
ただそれだけで 前に進める。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?