君を守る──
この暗い世界　
それだけが僕の背中を押してくれる

渇いたモノクロの世界
そんな世界に　彩りを与える君
君との時間が僕を変えた
冷えた世界に　灯る焔
こんな気持ち　初めてだ
君のために　僕は生きる

人のために　己を犠牲にする君
一人背を向け　皆の前に立つ
その手は　かすかに震える
その背を　見ていられないの
気づいたら　その手を取っていた
君の手は　少し強張り　力が抜ける
私が君を守るんだから──

陽光　強く射る
眩い世界に　あなたと私
鉄の城　静かに崩れ　地に堕ちる
私たちの全てが詰まった世界──
私たちのログハウス
木屑となり　宙を舞う
今なら言える　幸せだったと
君がいたから
終わり近づく　二人の時間
愛しています　どうしようもなく
光増し　世界は輪郭を失う
二人は溶け合い消えていった……

眼前の死が　顎を開く
体が重い
次々と死の一撃が襲う
思考す
しかしその前に身体動く
躱わす　
いや、擦り　生命流れ出る
なぜ？　なぜ？　なぜ？……
君の背が先へ行くから　僕も向かったんだ
君を守るんだ
星烈の激流！
二筋の剣戟　乱舞し
己の刃に　生命乗せる

研ぎ澄まされる　本能
鋭さ増す　剣先

死は砕け散った
勝ったんだ
君は自由だ……
意識　暗転す