見出し画像

ルイジ・コルナロの「無病法」より

伊豆の山の中でセカンドライフを送っているペースケです。
ヴェネツィア共和国の有力貴族だった ルイジ・コルナロ(1464~1566)という人が「無病法」という本を書いています。
ちょうど、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)の時代ですが、当時、ルイジ・コルナロ は、レオナルド・ダ・ヴィンチ よりも名声が高く、彼の本はベストセラーになったそうです。

画像1

で、その ルイジ・コルナロ ですが、なんと 102歳 まで生きたそうです。
しかも、驚いた事に、若い頃から飽食を続け、壮年期に 痛風 を患って、医者から余命を宣告されたと言うのです。

そんな彼がたどり着いた健康法が「少食」です。
彼は、1日に パン・卵の黄身・肉・スープ(総量は約350グラム)とワイン400cc ほど を2回に分けて摂取しました。
これは、炊いた 米1合分のカロリー(約500カロリー)に相当するそうです。

食事の内容に関しては、量が少ないだけで特筆するほどではありませんが、今から500年も前に「少食が健康に良い」と言うことを本に書いた人がいたとは、驚くばかりです。

今や「少食の優位性」には数々の科学的エビデンスがありますが、当時は、実体験のみから「少食の優位性」を説いているわけです。

とは言え、1日に コメ1合分のカロリー(約500カロリー)だけで、45歳から102歳まで生きられたと言う事は、現在、農水省が提唱している1日 約1800〜2200カロリー という数字は何なのでしょう?

ルイジ・コルナロの場合、1日に2回食事していたので、食事と食事の間を 16時間以上空ける(胃から腸までの食事が消化される時間)のが良いとされる「プチ断食健康法」には合致しませんが、痛風患者が102歳まで生きたという事実が、彼の健康法を実証していると思います。

私も糖質制限を始めてから、1日の摂取カロリーはかなり少ない(主食を抜いているので)と思いますが、さすがに 1日約500カロリー というのは厳しいのではないかと思います。

ちなみに、500カロリーの献立 はこんな感じです。
意外と普通ですが、こんな献立を1日3食取れば、途端に1500カロリーになって、農水省の推奨カロリーに近くなります。
だからこそ、巷では 1日1食健康法 が流行っているのかもしれません。

画像2

しかし、極端な低カロリー食は危険・・・という指摘もあります。
現に、ダイエットで栄養失調になる人もいるわけです。
ただ、単にカロリーを減らすのでは無く、栄養バランスを考えてカロリーを減らす事が大切なのかもしれません。

栄養バランスとしては、炭水化物60%・タンパク質20%・脂質20% という指標もあるようです。
これに ビタミンやミネラル も考慮しなければなりません。

そこで出てくるのが、健康・長寿食として注目される「地中海食」です。
ざっくり説明すると、野菜、果物、豆類、魚介類、全粒穀物、ナッツ類、オリーブオイル を普段の食生活に取り入れる。
赤身肉(牛肉、豚肉)は控え、白身肉(鶏肉)、卵、乳製品 は適度に。
精白された米や小麦粉よりも、玄米・全粒粉入りのパン・パスタ などを選ぶ。

医食同源とは言いますが、食事制限も大変ですね。
それ自体がストレスにならないように頑張りましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?