突然ですが、旅館の「相部屋」に泊まった経験ありますぅ？
修学旅行 で泊まった・・・って人は、いるんじゃないかな？
最近は、日本にも「ゲストハウス」が、あちこちに出来て、「相部屋」よりも「ドミトリー」って言葉の方が、若者には浸透してるんでしょうか？

↑ ゲストハウスのドミトリー（イメージ）

「相部屋」と「ドミトリー」は、言葉上の明確な違いは無いと思うんですが、敢えて言うなら「布団」か「ベッド」の違い・・・ですかね？

そう言えば、日本特有の「カプセルホテル」も、私個人としては「個室」だと解釈してますが、まぁ「ドミトリー」に近い存在でしょう。

↑カプセルホテル（イメージ）

そうそう。「ユースホステル」なんかも、「ドミトリー」が主流でしたね。
なんか 青春の匂い が漂ってきました・・・。
私も学生時代、沖縄の「ユースホステル」を渡り歩いた記憶があります。
当時は「ドミトリー」なんて言葉は知りませんでしたけどね・・・。

思うに、この「ドミトリー」（相部屋）って、見ず知らずの人と寝食を共にするわけだから、いろんな人と 旅先でふれあえる わけです。
ひとり旅には嬉しいシステム ですよね。財布にも優しいし。

沢木耕太郎さんの名著「深夜特急」をはじめとする旅行記やブログで、海外の「ドミトリー」に泊まって 新たな交友関係を築くって話、よくあります。「ドミトリー」に 沈没（旅を放棄して何日も留まること） したって話も多いですけどね・・・。

前置きが長くなりました。
そんな、古き良き時代の「ドミトリー（相部屋）」が、とある温泉地の 源泉かけ流し温泉宿 で体験できる のをご存知ですか？
もちろん、われらが「熱湯エリア」！！！

実は、私のところ（民泊やってます）に泊まっていた フランス人カップル が、翌日の宿泊先が見つからないと泣きついてきたんです。（外国人って、なぜか知りませんが、前もって宿泊先を予約せず、前日もしくは当日に探すんです。）

私も翌日から旅に出掛ける予定があって、すでに自分の宿を予約していたものですから、２人を延泊させるわけにはいきません。３人でネットを検索しまくったんですが、夏休みの真っ只中。どこにも空き部屋が無いんです。

そんな時、はっと思い当たったのが、この温泉旅館 です。何かの記事で、函南に新しくオープンした旅館があり、そこに 「ドミトリー（相部屋）」があるって、頭の片隅に覚えていたんです。フランス人カップルの要望は、一人１泊３０００円 くらいって事でしたからね。

早速、電話したら「空いてる」って言うじゃありませんか！
２人を連れて、その旅館に行きましたわさ。そしたら、２人は大喜び。

「ここを知ってたら、あんたんとこなんか泊まんなかったのに・・・」とは、さすがに言いませんでしたけど、すぐに ２連泊 する事になったのでございます。

余談でした。いよいよ本題。
件の 温泉旅館 に行くには、「JR 三島駅」から 伊豆箱根鉄道（いずっぱこ、の愛称で親しまれてます）で４つ目の「大場駅」（だいばと読みます）前から 路線バス に乗ります。

↑ 伊豆箱根鉄道／大場駅

「大場駅」から 路線バス に乗って約１５分。「畑毛温泉」バス停より徒歩５分程度。ちょっと道が入り組んでるので、スマホのグーグルマップが必須かもしれません。

ちなみに、東海道線の「函南駅」（かんなみと読みます）から送迎もしているそうです。それを早く言え・・・ってか？
タクシーだと「函南駅」から１０分程度です。

↑ JR 函南駅（熱海駅と三島駅の間にひっそりと存在しています。）

さて、その旅館は「畑毛温泉」という温泉地にあります。
この「畑毛温泉」、全盛期に比べて温泉旅館の数が減ったせいか、隣り合っている「伊豆の国市」の 奈古谷温泉 と、「函南町」の 畑毛温泉 を合わせて「畑毛温泉」と呼ぶこともあるようです。

知る人ぞ知る温泉地 のように思われるかも知れませんね。
私も、ずっとそう思ってました。ところが！

源頼朝が軍馬の疲れを癒した という言い伝えもある ４００年以上の歴史 をもった 国民保養温泉地 （温泉法第14条に基づいて、環境大臣が指定した温泉地）だったんです。
しかも、１９６２年 に環境省から 静岡県で一番最初 に 国民保養温泉地に指定 されたという、一見そうは見えないけど、スゴイ温泉地 なんです。
この記事のタイトルの「静岡で初めての○○」って、そうゆう事です。

そして、ここに ２０１８年２月１日（出来立てホヤホヤ）に、オープンしたのが・・・フランス人カップルも喜んだ「伊豆畑毛温泉 誠山」です ↓

立派な門構えでしょ？ここに「ドミトリー（相部屋）」があるとは思えませんね・・・。
男将（おかみ）の 山本龍太郎 さんは、沼津市出身で、餃子専門店「ＰＡＩＲＯＮ」や、カレー専門店「ＫＵＯＮ」を、東京で経営している実業家。

↑ ホームページより拝借した 山本龍太郎 さん。イケメンですな・・・。

そんな山本さんが、２階大広間 を ドミトリー（ 相部屋 ）として、２２時以降 に解放しているわけです。（ホームページでは「ドミトリー」と言う名称を使っておられるので、ベッドではなく布団 なんですが、敢えて、その名称を尊重したでござる。）

料金は お一人様３５００円・・・真心料金です。静岡だと バカ安料金。
正真正銘の源泉かけ流し温泉なので、そんじょそこらのゲストハウス（失礼！）とは、価値が違いますぞ！

↑ ２階大広間の ドミトリー（相部屋）・・・２２時以降限定なので、それまで寝るわけにはまいりませんが、そこはグッと我慢の大五郎・・・。

そして、お風呂（温泉）ですが、男女別に３つずつ湯船があり、それぞれ違う温度が楽しめます。一番広い湯船は３０度前後。真ん中の湯船が３５度前後、その隣の湯船が４１度前後。
全体的に低めですが、実は「畑毛温泉」のお湯って「ぬる湯」が特徴なんです。源泉そのままだと３０度前後 です。

江戸っ子は熱い風呂が好きかもしれませんが、「ぬる湯」には「ぬる湯」の効用があります。夏でも長湯できますしね。
でも「ちょっと物足りない」・・・って人のために、少し加熱して、温度の違う湯船が作られてるわけです。

ちなみに 日帰り温泉 としても、７時から２３時まで（最終受付は２０時まで）２時間 ５２８円（一般） で入れます。

↑ 源泉かけ流し温泉

また、館内のレストランでは、東京で経営しているお店、「PAIRON」の餃子や「KUON」のカレーが食べられるのも、地方在住者には嬉しいですな。

我らが「熱湯エリア」で、東京の人気レストランの味 が堪能できるんですぞ。もちろん 食事だけの利用も可能 ですから、安心あれ！

↑ レストラン 久遠

しかもですよ、餃子セットは ７５０円 から・・・と温泉旅館のレストランとは思えない価格設定。もう、これだけで、私はここが好きになりました。

↑ カレー専門店「KUON」のカレーセット

↑ 餃子専門店「PAIRON」の餃子セット

ここ「誠山」には、当然ながら豪華な個室も有りますし、普通の個室もあります。和室も洋室も揃ってます。でもね、せっかくだから「ドミトリー（相部屋）」に泊まろうじゃないですか！
知らない人と 同衾 して・・・いやいや、同衾 したら大変。「相部屋」で 雑魚寝 して、初対面の旅行者と親交を深めましょう！

平成の今（もうすぐ元号が変わりますが）、温泉旅館の「ドミトリー（相部屋）」に泊まった・・・なんて、友達に大いに 自慢 できまっせ！
それに、なんたって ３５００円 だから、お手軽！

余談ですが、この「畑毛温泉エリア」には、私が知っているだけで ４つ の日帰りできる温泉 があります。
ここは、自分家からクルマで１５分ほどの距離なので、ゲストが来て「温泉行きたい！」と言えば、案内してます。外国人ゲストの中には「オー！イッツ、マイ、ファーストタイム！イッツ、グレイト！」とか言って 日本の温泉を初体験 する人もいるんですぜ・・・。

機会があれば、いやいや、機会を作って、この４つの温泉、どれもリーズナブルなお値段なので、改めてご紹介したいと思います。
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伊豆畑毛温泉誠山：〒429-0111 静岡県田方郡函南町畑毛２４４-４
電話 ( ９～２０時 )：055-978-3661　メール：info@hatakeonsen.jp
ホームページ：http://www.hatakeonsen.jp/