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愛するということ

価値の整理

価値を他者との比較で得ている限り、本物にはなれない。
お金やモノ、他人から見て価値あるものを得ることで、自らの価値を高めようとしても、それはひとときの満足を与えてはくれるけれど、きっとまた隙間を発見して埋めていく作業を続けることになる、
自ら考え、創り出していくことでしか、真の幸せは得ることができない。
たとえばお金を創り出す能力が高いことは、この限られた文明社会のモノサシでだけ有効なパスポートであるが、非常に安っぽいものだ。努力すればいい。
彼女の価値観をひっくり返すようなことは、容易ではない。欲にまみれた社会で育ち、お金が自分を救ってくれる唯一のものだと思い込んでいる心は、長い時間を使って作り上げられている。誰しも自分の価値が破綻しないように、慎重に生きている。
しかし、好きになった人がそういう人であっても、何らおかしいことではない。
好きという気持ちは、本能から湧き出るもので、相手の価値観丸ごと「得たい」と思ってしまうのだから。その人と一緒にいることで得られるエネルギーが欲しいのだから。

気の長い作業

さまざまな理由で、恋愛について結果に結びつかないことがあるのは、相手の価値観の範疇に自分を落とし込んでいく作業に時間がかかるのと、それを耐えることができないからだ。
たいていの場合は、相手のこれまでの人生で起きるさまざまなことが影響して、価値観や考え方が存在する。
なので、まったくシンクロした価値になることはありえない。
そこに自分の価値を押し付けていこうとするだけでは、当然拒否反応が起こってしまう。
相手の価値観が何に起因して、どうすれば安定的かつ刺激的な状態になってくれるのかを、まずは知ることからである。
最大限に相手を幸せにするというのは、相手側の問題であり、こちらでは最終的にはどうすることもできない。
まずは相手の守備範囲に入らないと、お話にならない。
愛してやまないということを、全力でアピールするために、相手のフィールドがどこにあるのかを、よく見極めることが必要。

タイミング

同時に重要なのは、「いま」か「そうじゃない」か。
買ってほしくていきなり見積を持っていくのは、あまり得策じゃない。もちろん、その人が損得のみで動くのであればそれでもいいのかもしれないけど、大抵は損得というX軸に時間というY軸が存在している。
あの時はだめで、今この時ならいける。
そういうタイミングが存在する。
タイミングの見極めが上手い人ほど、恋愛においては勝者たりえる。

想像力という諸刃の剣

神様のように俯瞰で状況を観れるのなら、または過去のことを思い返すように今をとらえられるのなら、そのタイミングを見極められるかもしれない。
当たり前ですが、それは超能力であって、大抵誰も持ち合わせていない。
なので、仮説を立てて相手の今を予想していくこととなる。
大概はここで自分の感情に負けて、あまりのつらさにくじけてしまう。
起こっている事象を起こっているままに見ることができないで、つい自分なりの解釈で意味づけをしていってしまう。
何も考察を入れずに、起こっていることをあるがままに受け取るのは、容易なことではない。

クサビを打つ

何メートルもあるような大きな岩を割ることは到底できないと思ってしまうが、水が穴をつくるように長い年月をかけたり、すこしずつクサビを打っていくことで、それを可能にすることができる。
できることはわかっているが、問題はそれをやりたいのかどうか。
孤独に耐え抜いても、それをなし得たいのか。
ただその一点。
結局は自分の気持ちよさのために、相手のエネルギーを欲しているだけなのではないか。
相手にもエネルギーを与えられるように、自らをリデザインするべきである。そのためにも相手のフィールドを感情を入れずに理解することが第一歩となる。
クサビを打つにも努力が必要。

それでも割れないこともある

結論から言ってしまうと、どうやっても割れないこともある。
時間という名の命の限りがあるからだ。
まして、恋愛に費やすのに適した時期などは、ほんの一瞬に過ぎない。
その瞬間に出会えている奇跡にまずは感謝するとして、冷静に速やかに行動しなければならない。行動しないのは何もしないのと同じである。
こうして一緒の世界に居れて、笑顔を見ることができて、かかわれるというだけでもとても素敵なこと。
ならば割れないかもしれないからと、何も行動しないのはもったいないことだと思う。
愛させてもらうということで、すでに十分すぎるほどにもらっている。
本当にそう思います。

この先

短い時間ではあるけれど、かかわれていけたら幸せだとおもう。
最善でせいいっぱいの行動をもって、特別に大切にして愛し続けるでしょう。

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