「人に伝える」技術って②

★間違いなく「人に伝える」技術はベーシックスキル


共働きという時間制約の中で仕事していると時間が限られます。最近では、別に共働きでなくても「早く帰れ」「ノー残業」なんとか言われてダラダラと会社に残っている人は少なくなりましたけどね。でも、そうなると早く帰れる代わりに仕事も減るかといえばそうではない。仕事の量はそのままなので、ギュッと時間を圧縮して仕事しなきゃいけなくなっているわけです。

そんなワーク環境が一般的である今、仕事の時間をぐっと短くするためには、「人に伝える技術」というのはドカンとベースに居座る大きな存在になっているわけです。まあ、前からもそうでしたが、時間を掛けられない今はさらにその比重が上がったって感じですかね。

まあ、でも9割がコミュニケーションだと言われるビジネスの世界では、間違いなく一番に習得すべきベーシックスキルです。




★じゃあ、「分かる」とは何なのか?


でね、そのスキルを身につける前に、整理しておきたいのが「分かる」ということについて。

「分かる」「分かりやすい」ってなんなんでしょう?どんな基準でそこに到達するものと到達しないものがあるんでしょうかね?これがわかっていないと「人に伝える技術」を習得しても、それをうまく使えないんですよね。だって、伝える対象とか目的をよくわかっていないので、技術を適切に使えないってことですから。だからこれを理解しておくのは一番重要ってことです。


実は人が「分かる」という時、それは理屈じゃないところにあるんです。分かったと思うことを人に説明はできるんですが、それがなぜ分かったか、ジブンのアタマの中でどう情報が繋がったか、なんて感覚でしかなくて、到底口で説明できるものでは無いんです。せいぜいホワイトボードに「こんな感じなんだよ~、分かるって」とよく意味のわからない絵が描けるぐらいです。




★実は「分かる」は理屈ではなく芸術に近い


これは、いろいろな例えがあると思うんですが、ワタシは芸術に近いものがあると考えています。

例えば絵画は、それなりのスキルに支えられて画力という観点で判断をされます。画力がある絵というのは誰が見ても「上手い!」と思えて、スッと引っかかり無くココロに入ってくる絵のことです。そういう絵は素人が見ても楽しい。


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ですが、本当に名画と呼ばれるモノに関しては、素人が見ても「なぜこれが10億円の値がつくのか」と思ってしまう。上手いことには上手いんですが、画力があるだけの絵と何が違うのかがわからないし説明もできない。

でもそこには「芸術性」という大きな差があって、分かる人には分かるのでこれだけの値差がついてしまう。




★だから「人に伝える」技術は最終的にはセンス


だから、ある程度のレベルの「分かる」「分かりやすい」は技術でカバーができます。が、「分かる」「分かりやすい」は当然のことながら、圧倒的に影響力を持ち、自然と人を動かしてしまうような資料というのは、ある種芸術性のようなものを持っていて、でも何が違うのか?と言われると説明に困ってしまうもんなんです。

時には、ストーリーがよく練り上げられていることもあれば、聞き手がふと疑問に思うような枝分かれのところにも細かく気が利いているとか、絶対的な根拠となる裏付けデータがあり納得せざるを得ないモノだったり。

これは聞き手と作り手の関係性、この資料を作る状況や背景、その後に何をしたいか?と言った個別事象によって、無限のパターンがあるものです。


だから「人に伝える」ということにおいて絶対的な技術はない。どの技術をどのシチュエーションで使えば最適なのかが無限にあって、どの道筋を通るかも決して正解はなく、最後の最後のちょっとした差を作るのは作り手のセンス=芸術性ですからね。

まずは、ここんところが「人に伝える」技術を身につける前に分かっておいて欲しいんです。だって、スキル取得のアプローチが全然違ってくるじゃないですか。

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