お金の考え方、使い方(既婚弟)

「経済なき道徳は戯言であり、道徳なき経済は犯罪である」 二宮尊徳

 江戸時代後期の農政家である二宮尊徳(二宮金次郎)翁の言葉です。後に新一万円札の顔となる渋沢栄一翁もその言葉を引用されています。日本では何故か道徳だけが先行して、家庭や学校、会社でも「経済」について教えることはほとんどないのではないでしょうか。
 私はアラサーになって「経済」、つまり「お金」の使い方について学び始めました。子供も二人いたので、特に人としてどうあるべきか、そういうこと考え始め、人間学を学ぶ勉強会に参加するようになりました。そこから、経済や投資などに発展していきました。
それまでは節約して貯金して買いたいものを買うことが良いと思っていました。そのために仕事をしてお金を稼ぐ、これが堅実ではないかと信じていました。だから、就職してこの方、より高い給与の企業へ転職を繰り返していました。そして、気づいたのがサラリーマンではどんなに汗水たらしても、控除前の年収はせいぜい一千万円くらいが限界だろうと、控除後は0.7掛けくらいの七百万円ちょっとかなと。
 そんな中、出会った著書がロバート・キヨサキ氏の「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」(筑摩書房)です。投資の入門書としては良く、自分のサラリーマン思考を改めてくれました。その一部を紹介したいと思います。
 まず、金持ちと中流階級、貧乏人(言葉悪いですが)の違いについてです。
 ・金持ちは資産を買う
 ・貧乏人の家計は支出ばかり
 ・中流の人間は資産と思って負債
 まず、貧乏人とありますが、控除後の所得(いわゆる、手取り)が少ないため支出の割合が増えてしまい、上記のような結果になります。気になるのは中流の人間です。おそらく、大半の人はそうではないでしょうか。お金に余裕ができると「ショッピング」や「お酒」、「喫煙」、「食べ物」、「映画」、「ゲーム」といったことに使うのではないでしょうか。今のご時世、電子マネー支払いが多いので後払いも珍しくはありません。売れないものは「負債」となり、支払いばかりが増えるのです。家のローン然りです。そして、定年になり老後資金にあせることになるということです。
 それでは、金持ちはどうなのか。ロバート・キヨサキ氏の上記著書によれば、金持ちは余裕の出たお金で「株」、「不動産」、「自己投資(セミナー等)」です。ある程度の額になれば、それが不労所得を生み出していくわけです。そのためにもまずは「自己投資」をして知識を得て、実践に移す必要があると思います。
 これを機にお金の使い方について考えて頂ければと思います。

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