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パーソナライズド商品

今日も化粧品について書きます。間違ったこと書いてたらごめんなさい。


今の世の中の化粧品市場のトレンドってご存知ですか?

一つはサスティナブル。

これは予想がつきますよね。

あっ、なんかよく聞くSDGsってやつね。ってなると思います。

そして、もう一つあります。

それは、一昔前は高機能化粧品とか、高付加価値化粧品です。

要するに、大量生産、大量消費を目的とするのではなく、より消費者一人一人のニーズに合うように、より商品毎の機能性や特徴を明確にしていった化粧品が流行りました。

例えば美容クリームなら、シミ消しに特化したやつ、シワ取りに特化したやつ、乾燥肌に特化したやつ、etc、、、、、

って感じです。

これは今も流行ってはいますが、1番のトレンドは違います。

今のトレンドはパーソナライズド化粧品です。

詳しくは今から説明しますが、この流れは化粧品だけではなく、食品もそうだし、エンタメもそうだし、広告もそうだし、教育もそうだし、全部がこの流れにあります。

そして、それを分かっているようで分かっていない人は多いです。

ぼんやりと知ってるだけなんです。

ぼんやりではなく、しっかりと認識することは大切です。

パーソナライズド化粧品の代表例は次の商品です。

資生堂のOptune。(藤井の前職とは関係ない。)

これは肌の状態をスマホでスキャンしたり、個人情報を入力したりすることで、その人にあった化粧品を作るというものです。

時代は、より個々人に特化した物へと向かう流れなんです。

そらそうですよね。

世の中に商品や情報が溢れかえっている状態で、どうやって一つの商品を選び取ったらええねんって話です。

しかも、

自分にピッタリの商品を運良く見つけた!

って思ったら、改良とか加えられたせいで自分に合わなくなったり、年齢とともに自分に合わなくなったりもします。

だったら、最初っから自分のための化粧品、それも毎回、その時の自分のために作られた化粧品、つまりパーソナライズされた化粧品を使った方がええやん。

ってのがパーソナライズド化粧品の考え方です。

いや、言いたいことはわかるけど、そんなもんどうやって実現するねん。

ってところに登場するのがAIです。そして、ビッグデータです。

AIによる現状の分析と大量のビッグデータの解析により、パーソナライズされた化粧品を作ることも可能なんです。

とはいえ、今はたぶんパーソナライズド化粧品に手を出して儲けが出ている企業ってめちゃくちゃ少ないと思うんです。

でも、時代は間違いなくその方向に流れているから、今から手をつけていないと、(実際は今から手をつけてる時点でもう遅いけど、)確実に将来負けるんです。

ただ、悲しいことに、今現在はパーソナライズド化粧品を取り扱っても利益があまり出ないので、今そこに手をつけるということは、その将来性に期待して投資をしているということです。

そして、そんな利益のすぐに出ない分野に投資できる企業というのは、そこで赤字が出ても大丈夫なだけの資本力を持った企業だけなんです。(例外もあるとは思いますが。)

だから、結局は今後も大企業優位の状態は続いていくのでしょう。

そして、このパーソナライズというのには、他のメリットもあります。

それはビッグデータの蓄積です。

個人にあった化粧品を作るために、毎日お肌をスキャンしたり、定期的にお肌や健康状態についてデータを入力したりするので、それがビッグデータとなり、顧客情報の分析に持ちいることができるのです。

これまでの時代だったら、毎回アンケートなどを実施して、顧客の悩みであったり、時代の流れを分析する必要があったのですが、パーソナライズド化粧品を作るためにお客さんが入力した情報や毎日のスキャン情報などがどんどん蓄積されていって、その情報を元に次の開発が行われたり、プロモーションが行われたりするんです。

たぶん、皆さんもエンタメや教育の分野で馴染みがありますよね?

エンタメが1番わかりやすいです。YouTubeです。

YouTubeは次々と、その人にあったオススメの動画が表示されます。

つまり、動画のオススメ欄がパーソナライズされます。

広告だってそうです。

YouTubeに流れてくる広告はその人の特徴に合わせた広告です。

Amazonのおすすめ商品なんかもそうです。

そして、今や教育もそうです。

スタディサプリとか、スマイルゼミとかは個人に合ったカリキュラム、すなわちパーソナライズされたカリキュラムを作ってくれます。

実は、今や食品もそういう時代なんです。

食品は自宅で機械で作るというのは難しいから、顧客情報を元に、パーソナライズした食品をお客さんの元まで運ぶというのが多いですが、これもまたAIやビッグデータを活用したパーソナライズです。

ちなみに、コーヒーとかなら、自宅でパーソナライズドコーヒーが実際に作れたりします。

数種類のコーヒー豆とマシンだけお家に用意して、後はAIの自動分析と手動での微調整などをして、自分好みの自分だけのコーヒーを作り上げることができるんです。







ここまで散々パーソナライズド商品のことを書きましたが、実は後10年ぐらいしたらパーソナライズド商品も主流ではなくなるかもしれません。

時代は進むし、回るもんです。

特に可能性が高いのは、世の中がAIの限界値に気づいて、AIと人の手の共存サービスが主流になること。

やっぱり、これは避けられない気もするし、実際にそういうサービスはもう既にたくさん生まれてきています。

食品とか化粧品はAIでの分析と人による分析や確認が既にたくさん始まっています。

教育だってそうですよね。

スマホアプリだけで東大合格した!っていう人は、いるかもしれないけど、やっぱり少数派です。

それに、やっぱり何か機械とかAIってダルイし、温もりを感じないな、って声がアチコチで既に聞こえ始めています。

そうなんです。やっぱり多くの人にとっては機械よりも人なんです。

人と関わるのが嫌な人もいるとは思いますが、電話の音声ガイダンスにはイラつくけど、人が出たらイラつかない人とか多いと思います。

機械よりも人の方がいいって人はたくさんいるんです。

そういった声を聞きながら、徹底的にお客様目線に立ち、でも経済的合理性も大切にしてAIとかも導入しながら、商品やサービスを設計していくのが、本当の意味での"働く"ってことだと思います。

結局のところは、そこのバランス感覚を見極めながら、毎日のように繰り広げられる生き残り戦争に勝ち残っていくことが、ビジネスをするってことです。

こんな風に書くと楽しくなさそうにも見えるかもしれませんが、人間は古来よりずっと戦争を続けてきました。

武力を使った戦争は絶対にあってはなりません。ただ、誰かと何かで競うという点においては、DNAに闘争本能が組み込まれているのだと思います。

だから、こういった流れをむしろ楽しいことだと考えて、自分はどう働いていくのかを考えるのは大切なことだと思います。

こうやって自分に言い聞かせることで、僕自身もいかにして自分という商品の価値を高め、よりお客さんに向けてパーソナライズした商品やサービスを提供できるかは考えていきたいと思います。



以外にも40分くらいで書き切ってしまった。

とはいえ、まだまだ遅いし、まだまだ人を魅了する文章には程遠い。

頑張るぞー。

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