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にんげんだもの

初対面でも、そんなによく知らなくても、話しやすい人っていますね。きょうのお昼休憩ははじめて、たまたま居合わせた5名でワイワイ賑やかにお話ししながらすごしました。それぞれにお顔は知っているし二言、三言は交わしたことがある方たち。部署も違うし、出身地もバラバラ。

実は私、入社して早々に(一週間たったあたり)、心から辞めたいと思うことがありました。誰かに何かを言われたとかされたとかではなく、ある日、業務上ですがあることを引き受けなければならなくなり、それが私がもっとも苦手とすることで、かつ、この先も一生無理だ、ごめんだと思うようなことだったのです。
胃がキリキリと痛み、夜も眠れず、そのことを考えるだけで冷や汗が出るようなことです。私にとっては。世間一般の人々にはきっとそれを引き受けるのは喜ばしいことであり、息をするぐらい簡単なことなのだろうと思うのです。ですが私にとっては、それは一大事でした。
そしてその日を、終えました。できないです、とは最初から伝えてありましたが、これほどまでにできないとは誰も思っていなかったでしょう。何の役にも立たなかったと思いますが、とにかく私はその場から逃げたい気持ちを必死にこらえて、その場にいました。
きょうのお昼、話の流れでそのことを話しました。よく知らないけど、話しやすい人たちに。そうしたら、「あなたよく頑張ったよ」と言ってもらえた。
私、嬉しかったです。そして、はじめて『ほっとした』気がしました。
度を超えて苦手なことって、どうしても身体から緊張、いやそれ以上に硬直するほど力がはいります。なにもしてなくてもぐったりするほど、疲れます。
「あなたよく頑張ったよ」
ひとこと、そう言ってもらえて、ほっとして、安心して、ああ、このことを話せてよかったと思いました。もともと、誰にも理解されないだろうと思っていたし、誰にも話すつもりはありませんでした。話しやすい人たちの輪の中で、話させてもらったそのことが喜んでいるような、そんな場でした。

帰宅すると、十色風花さんからの贈り物が届いていました。


闇夜を照らす  優しい灯り


なんてあたたかく優しいんだろう。
ここ南の島でも長くなりはじめた夜を、
このキャンドルとともにすごさせていただこうと思います。



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