映画『アイアンマン』はMCU第1作目の映画であり、全ての物語の始まりと言っても過言ではない作品です。カッコいい演出や、社会問題にも焦点を当てているヒーロー映画です。

あらすじ

主人公のトニー・スタークは、武器製造会社スターク・インダストリーズの社長。彼の性格は、女好き、傲慢、皮肉屋など、ヒーローには珍しく人間味を持っていました。

ある日、アフガニスタンにてテロリストに拉致され、その時に負ったケガで心臓近くに破片が残り、バッテリーなしでは生きていけない体になります。

拉致後、ガラクタの中からパワードスーツを作りあげ、脱出に成功します。

自社の武器が戦争で悪用されていたことを知ったトニーは、武器の製造を辞めることを決意し、パワードスーツや最新のテクノロジーを使い、ヒーローとして活躍していきます。

アイアンマンの魅力

アイアンマンの魅力が凄いので、1つずつご紹介していきます。

【①使いたくなるようなテクノロジー】

パワードスーツを代表するように、『アイアンマン』では、様々なテクノロジーが登場します。

アイアンマンが公開されたのは2008年。当時はガラケー全盛期で、今みたいなスマホやVRなどは無い時代でした。

ホログラムやAI(人工知能)などは、SF映画によくある近未来の演出ですが、『アイアンマン』を筆頭にMCUの映画のテクノロジーはどこかリアルでした。

当時、高校生ながら、近い将来こんなテクノロジーが使える未来が本当に来るんじゃないかと思ったのを覚えています。

2019年の今となっては、ARやVR、AI(人工知能)などが、あらゆる分野で実用化されていて、アイアンマンのパワードスーツのような空を飛べるものもすでに存在しているようです。

このように、映画を見て「自分が生きている間に現実世界でこのテクノロジー使えるかも！」と思えるようなリアルな部分も魅力の一つです。

【②トニー・スタークの人間性】

トニーは天才的な頭脳や才能はありますが、スーパーヒーローとしての人間性は持ち合わせてはいません。

一般的なヒーローといえば、『キャプテンアメリカ』や『スーパーマン』のように正義感が強く、弱者を守るような存在を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか？あと、マスクを被ったりして、正体を隠しているのも定番のヒーロー像ですよね。

しかし、トニーは大金持ちで、性格は傲慢でナルシスト、さらに社長として社会的地位も確立されています。

そんなヒーロー像とはほど遠い人物像でありながらも、人間味があるんですよね。その人間味に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

映画の最後では、自らアイアンマンである事すら世界に公表してしまいます。

こんな掟破りのトニーだからこそ、他のヒーローには見れない魅力がいっぱい詰まっています。

自分勝手で自由な行動をしていて、『THE・正義の味方』ではないけども、なんやかんや社会にとって何が最善かを常に考えている姿勢が、観ていて親しみやすいんですよね。

MCUシリーズを最初から通して見ていると、映画を重ねるごとに、彼の成長を観ることができるのでオススメです！

【③社会問題をテーマにしている】

トニーは武器製造会社の社長です。戦争で使う銃やミサイルを売って儲けていました。国内だけでなく、海外でも武器を販売しています。

映画『アイアンマン』では、直接テロリストに売りつけているシーンもありましたね。

トニーがアフガニスタンで拉致された事などから見ても、当時のテロ組織やイラク戦争などを題材に扱っていると思われます。

現実の世界でも、武器を作っている会社が儲けていたり、その会社に投資する大手銀行の存在があったりと、戦争が終わらない構図ができており、大きな社会問題ですよね。

【④トニー・スタークを演じるロバート・ダウニーJrの演技力】

トニー・スタークを演じる『ロバート・ダウニーJr』は、今でこそハリウッドで一番稼ぐ俳優と言われるほどの存在ですが、アイアンマン撮影当時の彼は、薬物問題で捕まり釈放された後で、俳優としては落ち目、世間からの印象も悪かったのです。

1996年から2001年にかけて2回の逮捕と、保護観察を受けており、2003年に薬物を完全に断ち、再スタートしたばかりでした。

そんな時に監督のジョン・ファブローから熱烈なオファーがあり、他の候補者を圧倒する演技力でオーディションを勝ち上がりました。

こういった撮影秘話を知っていると、より一層映画を楽しめます。

まとめ

さて、今回は映画『アイアンマン』についてご紹介しました。

この『アイアンマン』の成功があったからこそ、今のMCUがあります。

これまでのMCUフェイズ3までの映画23作品を見ると、トニー・スタークが歩んできた人生の一部を、自分ごととして楽しめるので、オススメです。