編集担当のメッセージ<その2> みんなの悩みは深いぞ #天才を殺す凡人


1月18日発売の北野唯我さんの新刊『天才を殺す凡人』応援隊のSです。

このnoteでは、編集担当のS、営業担当のTからの情報を、応援Sが発信していきます。

編集担当Sからのメッセージ、第二弾です。

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昨年3月、北野さんに初めて会った時、印象に残り、覚えている言葉があります。

「すぐれた理論というのは、様々なレベルで応用ができるものだと思うんです。天才・秀才・凡人の構図は、組織論のレベルでも、社会論のレベルでも、一人の個人の中でも成立するんです」

 

私が、
「へえ。面白いですね。この理論はご自身で考えたんですか」
と聞くと、北野さんは、
「そうです。こういうことを考えるのが大好きなんです」
と笑って答えました。

8月末に届いた本書の第一稿は、「ブログをそのまま延長した解説書」タッチの原稿でした。私が「ちょっと硬いですかね」という感想を送ると、しばらくして届いた第二稿では、あるベンチャー企業を舞台とした物語のスタイルへ大きく方向転換していました。

結果的にこれで、本書はずいぶん読みやすいものになったと思います。

物語の中身はネタバレになるので示しませんが、面白いのは、天才、秀才、凡人以外に「重なる領域」(凡人+秀才、秀才+凡人、凡人+天才、凡人+秀才+天才など)のキャラクターが描かれ、主人公(凡人)を叩いたり、助けたりするところ。

とてもよく練られたシナリオの映画みたいだと思いました。

そして、著者側と出版社の私たちで、チームをつくり、facebookの秘密グループを立ち上げてメンバーを募り、本書の冒頭を読んでもらい、感想を募りはじめました。

続々と集まる感想文を読んだ印象は、

「誰も自分事としてとらえているんだなあ」

「みんなの悩みは深いなあ」

でした。古典的な人間関係の悩みだったり、日本社会が持つ「同調圧力」に潰された経験を語る声もありました。山本七平の『「空気」の研究』や冷泉彰彦『「関係の空気」「場の空気」』に共通するものを感じました。

 本書の魅力は尽きませんが、今回はここまで。

<その3>「勇気くじき」でなく「勇気づけ」の本


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