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佐伯一麦『石の肺』『アスベストス』を読む 読書という通過儀礼 【a late care-worker's DRAFT 05】
◎読書という通過儀礼について 本を読むことには、通過儀礼の側面があり、ある本を読んだことで、世界の見方が変わったり、幸運なことに、自分のライフワークが見つかったりすることがあります。いずれの場合も、本を読んだあとでは、読む前とは、違った生き方が目の前に開かれていて驚きます。 これから読んでゆく佐伯一麦氏は、私小説作家として有名で、自分の日常生活で体験したことや感じたこと、考えたことを題材にした小説を読者に提供し続けています。 自分の人生で手一杯なのに、そのうえ私小説なん