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Voteshowとわたし

VoteShow The Genuine
2021年12月4日(土)・5日(日)夢のような2日間を終えてもう1週間です。早いな~。早いよ~。まだ気持ちがそわそわしちゃってるのに。

なんでプロの役者でもないわたしが即興演劇のイベントに⁉
ね、自分でも、そう思うよ。
でもね。今回、Voteshowへ参加を決めた時、不思議と迷いはなかったのです。まるで何かに導かれるかのように。

主催のわっさんとは、2021年春のゲームマーケット会場で初めて会って、
名刺交換をして少しばかり会話をしただけでした。
そのとき「何かおもしろいことやりましょう!お声がけします」
ってわっさんが言ってたのはおぼえていたけど、まさかホントになるなんて。

名刺交換のときにちょろっと交わした会話なんて、現実になることのほうが少ないよね。なのにわっさんは本気でわたしに声をかけてくれたんだなと。

「本気の人には本気で返す!」それがわたしの信条です。

わっさんの本気に応えたいと思い、また新しいチャレンジにワクワクしながら今回のVoteshowに挑みました。

でもわたし、インプロだけでなく、演技そのものが初挑戦です。ゲームは好きだけど、人狼は苦手。

演劇は好きです。
目の前で繰り広げられる物語と客席との一体感。
知ってはいたけれど、自分が観るのと演じるのとは大違いです。

初めはチンプンカンプンだったルールは回を重ねてだんだん理解し、他の共演者の演技に目を凝らし耳を澄ませてお稽古に参加しました。メモもいっぱいとりました。

プロの役者さんと自分を比べるなんておこがましさMAXですが、お稽古のたびに、自分のダメさ、できなさ加減に落ち込んだりもしました。

失敗したくなくて飛び込めない。
こんなこと言ったら場の空気を壊してしまうかもしれない。
いろんなことを考えて「縄跳び入れない子」みたいな気持ちだったんです。

でもインプロってそうじゃないよ。

わっさんがお稽古のたびに伝えてくれました。

「ゲームに勝つことより、パッションが大事だよ」

「周りを信頼して、関係性を作ってね。」

「観ているお客様に楽しんでもらおう」


わたしという人間に出会ってくれた人が、少しでもわたしに興味を持ってくれて、一緒の時間を過ごせて楽しかったなと思ってもらうこと。
また会いたいと言われること。
誰かに喜んでもらうこと。誰かの記憶に残ること。
それはわたしがいつも心がけていること。

そんなことを思いながら個人的にはインプロの本を読んだり、レッスンに参加したり。基本は台本のない即興芝居だったけど1ゲーム目だけは台本があります。てことは台本も覚えないといけない!トイレに台本を貼りまくって、自分のセリフを感情をこめて言う練習もしました。

そして対面稽古が始まってからは、少しずつだけど、仲間との信頼関係が生まれ、安心して身をゆだねることができました。

今回共演者は3チームに分かれていました。わたしはBチーム。
全員そろって、チームメンバーだけでお稽古したのは最後の最後だけだったかもしれないけど、個性的なキャラクターたちが本当に絶妙な組み合わせで集結したな~という感じ。

Bチームでよかったし、みんなと出会えてよかったと心から思えます。

そしてわたしの中で何かがパチンとはじけたのも最後の通し稽古だったかもしれません。いままでどこか気恥ずかしく、さらけ出すことができなかった感情が素直にあふれ出したのです。※わかりづらくたとえるならば北島マヤが演じるヘレンケラーが「水」に気づいたときの瞬間風です。(ガラスの仮面10巻~12巻参照)

1番 恋愛婚活アドバイザーカワダマッチング。

それは、わたしであってわたしじゃない。舞台上の、わたし。
全く自分とリンクしてないキャラを演じることになったら、きっと何も話せない。だからこそ、キャラメイクは現実の自分と近しいキャラクターにしました。自分がふだんから好きで話している内容をそのまま話すことができるキャラクターにさせてもらったおかげで、わたしはのびのびと楽しくVoteshowに出ることができたのです。

9人の仲間の中に3人裏切り者がいる。この設定(役職)も、毎回変わる。
始まってみないと、わからない。
他の個性的なキャラクターたちとの掛け合いも、毎回毎回全部アドリブだから、練習の時も含めて一度たりとも同じ結末にはならない。

そこがVoteshowの難しくもあり、面白いところ。
でも正直「面白いな」って思えたのは、本番入ってからだけなんだけど。笑

わたしは人が好きで、ずっと昔からとにかく人が好きで、八方美人ならぬ百方美人で若い頃はそれで生きてきたフシもありました。笑

でも歳をとるにつれて、いろんな人と出会い、誰にでもいい顔しようとするその生き方が、人の役にも立つし、逆に傷つけることもあるし、わたしのことを都合よく扱う(搾取する)ひとたちも現れました。(若い頃はそれに気づかなかったのか、無駄に元気だったのかアホだったのかはわかりません)

けど、40歳を過ぎたころかな?
自分の時間は自分の好きな人と好きなことにだけに使おう
と決めたら気持ちが楽になり……
ここ数年の間に離婚や再婚や転職を経験して、ここまで来ました。
そんなわたしが、初挑戦でこんな楽しい経験ができるなんて、夢のようです。(わたしの人生経験も舞台の上で少しは役に立ったかな?)

今回たくさんの友人が来場や配信で観てくれて、Voteshowを知って面白い、また観たいと言ってくれました。応援の気持ちも、お花もプレゼントも感想も何もかも嬉しかったけど。純粋にお芝居として、ショーとして楽しんでくれた人が多かったこと、何よりもうれしいです。
いまなら、自信を持って「観てね」と言えます。

ずいぶん長い間Voteshowのために時間を使ってきて、本番が終わったら楽になるぞーなんて思っていたのに。
いざ終わってしまったらこんなに寂しいだなんて。

……よし、決めた!
来年はインプロのレッスンとボイストレーニングに通うことにします。
熱しやすく冷めやすいわたしですが、自分の中に生まれた小さな炎をあえて消さない!むしろ育てることにします。

Voteshow、もし次の招待状が来たら…

翁、そのときはわたし、もう一度命がけでゲームに参加します!

みんな、また会えるよね。きっと会おうね。


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