「アメリカンスナイパー」(実写映画)

視聴環境:ネット配信

【内容】
イラク戦争に従軍した手記を元にした映画。
監督はクリント・イーストウッド、
主演ブラッドリー・クーバー。

※ネタバレします。

【感想】
主人公の初めての仕事は、対戦車手榴弾を持った民間人の母親と幼い少年を射撃することから始まり…
市街地で、普通の乗用車で襲ってくる兵士…
電話で身重の新婚の奥さんと話をしながら、狙撃の任務中に就く主人公…
狙撃の間に、ポータブルゲームをする兵士…
ついさっきまで冗談を言い合っていた同僚が、狙撃されて死んでしまいます。
非日常にあるはずの戦場にいながら、イラク人々の日常生活、アメリカ兵たちの日常生活が普通に並存する奇妙な世界。
主人公の好敵手として、イラク側には千メートル以上と驚異的な離れた距離から狙撃出来るオリンピック出場の射撃の名手が出てきたり…

イーストウッドのような鷹派と呼ばれていた俳優出身の監督が、PTSDに苦しむスナイパーと家族を描かいています。
伝説的なスナイパーと言われるほどの成績を上げながらも、心も家族との関係も壊れていく展開になっていきます。
こうした映画を撮っているということ自体が、アメリカの映画界の懐の深さなんだろうなあ、と思ったりしましたが…
ネットで調べるとアメリカ本国では保守派的な文脈で観られていたような作品のようです。
日本では撮られることのないタイプの映画ですね。
色んな意味で興味深く観た作品でした。

https://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/sp/

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