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魔女に黒犬

今日も、いぬうた市です。
きゅん君と、ぐーちゃんも今日も元気で、
過ごしています。
今日は、ぐーちゃんが、きゅん君に、
何やら質問があるようです。
「ねえ、きゅん。魔女さんは何で黒猫さんを連れているのかしら?何で黒犬ではないの?」
自身が黒犬の、ぐーちゃんは、
テレビで魔女と黒猫が出ている映画を最近観たらしく、
黒猫がとてもうらやましかったようです。
「ぐー、魔女さんのホウキに一緒に乗って、空を飛びたいのに、どうやら黒猫さん限定みたいだから」
そうゆうことなんですね。
さて、ぐーちゃんの疑問に、
きゅん君は何て答えるでしょうか?
「それは黒犬に限らず犬は猫に比べて神秘的じゃないからなんじゃないかな」
なるほど。そうなんでしょうか?
でも、ぐーちゃんはその、きゅん君の答えに、
納得していないようです。
なので思わず、
「それは、きゅんが悪いんじゃないの?きゅんがいつもヘラヘラして誰彼構わず媚びているから全然ミステリアスじゃないのよ。全て、きゅんが評判落としていたのね」
と、きゅん君を卑下することを言って、
全く思いもしなかった方向から球が飛んできた、
きゅん君はビックリしました。
「何で僕のせいなんだよ。僕がいい加減なこと言ったからって、いい加減なこと言うなよ!そんなに知りたかったら、魔女本人に聞いてみればいいじゃないか!」
ぐーちゃんはそうすることにしました。
きゅん君に聞いた自分がバカだったと思い、反省して、
まずは魔女を探すことにしたのです。
「確か魔女さんは竹ボウキを持っているはずよ」
そう思って2階のベランダから外を見てみると、
早速いました。
ママが竹ボウキで庭を掃いていたのです。
「何と!正体モトクロスとはまさしくこのこと!確かこの格言は、正体は思いもかけないものだったりするという意味だけど、ママの正体は魔女だったとは、ぐー感激ー!」
ぐーちゃんは、灯台下暗し。と言いたかったようですが、
何となく意味は通じる感じがするので、
話はそのまま進んでいって、ぐーちゃんは、
「ママのモトクロスは魔女だったー!」
なんて、言いながら、ドタドタと1階と駆け降りて、
玄関ホールで、ママが入って来るのを待ち構えます。
ワクワクしながら、しばらく待つと、
家の中にママが入ってきました。
すかさず、ぐーちゃんはママにジェスチャーで、
果たして、ママは魔女なのか?
を質問しますが、ママには、ぐーちゃんの質問の意味が、
ちんぷんかんぷんで、結局話は伝わりませんでした。
「ママは自分が魔女だということを、ぐーには内緒にしたいようね。しらばっくれてるんだわ。しかし、ぐーはこんなことではあきらめないわ。必ず、ママのバケツを川に流してやるわ!あれっ、そもそも何でママのバケツを川に流さないといけないのかしら?バケツじゃなくて、ホウキだっけ?でもホウキ流したら、ママと空を飛べないし、どうしましょう?」
ぐーちゃんは、どうやら、ママの化けの皮をはがしてやる。
と言いたかったらしいですが、
今度は、意味が全然理解不能で、
当の、ぐーちゃんも訳が分からなくなり、
「バケツ?ホウキ?それともモトクロス?」
とか、ぶつくさ言っているうちに、陽は暮れ、
ママの魔女疑惑も自然と闇に消えてしまったのでした。

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