tenyuu

Ah ieba köh-iu. 音楽人。

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最近の記事

THINK

昨日、神宮外苑地区の再開発計画に抗議するデモに参加してきた。僕の予定の関係で途中からの参加であったが、色々な話を聞けて大変勉強になる機会であったと思う。 僕は木を見た時にそこに根付く長い時間を感じる。100年、200年、もっと長い時間を過ごしてきた木もいる。その場の変わりゆく様々な景色を、人々を静かに優しく見守ってきたと思うと優しい気持ちになれる。同時に自分の小ささを感じることができてなんだか楽になれることもある。木には長い時間がある。 単に環境問題だけを考えるだけではい

    • 陰キャだからロックやってます

      ここ数年アニメにどっぷりとハマるということがなかった僕が実は「ぼっち・ざ・ろっく!」にどハマりしているという話。 ぼっち・ざ・ろっく!とは昨年10月から12月に放映されていたアニメであり、僕がこの作品に没入するきっかけとなったのもこの放映によるものであった。当初楽曲にKANA-BOONの谷口鮪さんが作曲で入っているという情報とASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバーの名前がパロられているという情報、そして何やら下北沢が舞台であるという情報から気になっていた

      • 夜を越えて

        昨日は美しい夜であった。 ライブをする度にそこにある美しさには目を輝かせているのだが、昨日はそれを大きく上回るものがそこにあった。 音楽が好きで良かった。音楽を奏でていて良かった。ギターを手に取って良かった。 ステージから見える景色は何よりも美しいと思う。ステージ上には一緒に音楽を奏でているメンバーがいて、客席には自分と同じように音楽が好きで、音楽を聴きにきた人がたくさんいる。 昨日のライブは「seamless generation」と銘打たれた通り演者の世代を問わず

        • 卯年

          来年は卯年である。そう今断言できたのは、目の前に干支飾りフェアと称してうさぎの置物がたくさん置かれているからだ。様々な白いうさぎ達が並んでいる。真っ直ぐ座っている者もいれば、扇子を広げてこちらを見て踊っている者もいる。まさに、来年は卯年だと知らせてくれているようである。 来年が何年であるかをすぐに答えられる人はどれくらいいるのだろうか。 十二支、干支。少なくとも中学生の頃までは今が何年か明確に知った上で生きていたように感じる。10数年。干支を一周したことに達成感でも覚えて

          雑記 vol.1

          雑記と題したここでは、日常の中でふと思っては、次の瞬間には消えているようなどうでもよくて、でも留めておきたいことを順不同で書き記しておこうというものである。 ○ソウゾウリョク 近所の公園から子供達のかくれんぼをする声が聞こえる。高らかに響き渡る「もういいかい」「まあだだよ」よの声はいつの時代も変わることなくそこにあるのがまた良い。子供の創り上げる想像力は素晴らしい。小学生の頃、近所の公園で野球をしていたことを思い出す。そこは小さな小さな広場で、何をするにしてもやや小さいの

          雑記 vol.1

          自転回顧懐古録

          朝ごはんを買いに訪れたコンビニを出ようと自動ドアからその一歩を踏み出さんとした時のことである。ガシャガシャとスチールやアルミのぶつかり合う音が響いていた。傍ではそこに止められていた数台の自転車が次々と倒れていくまさにその時であった。側には倒すきっかけを作った張本人と思わしき一人の老人がなす術なく立ち尽くしていた。 朝から倒れた自転車を本来あるべき自転車の姿に戻している中、この音を聞いたのは実に久しぶりであると懐かしさに耽っていた。思い返せばそれは高校生の時以来である。 時

          自転回顧懐古録

          或る日の探訪記

          カクエイの意のままに、僕は箱の中にお利口に座っているだけで全国様々な都市に高速かつ快適に移動することができる世の中を迎えた。時間を測りにした時、日本地図は見るみる形を変え、今やぎゅっと縮こまったなんともジャガイモのような、否、里芋なような形になっていることであろう。しかし、高速かつ快適の代償として発生した金銭的負担を考えた途端、僕の中での里芋は見るみる我々の知っているあの日本地図へと戻るのであった。 僕は東京駅みどりの券売機の前で早朝から二択に迫られていた。その二択の内容は

          或る日の探訪記

          日本地図

          カクエイの意のままに、僕は箱の中にお利口に座って全国様々な都市に高速かつ快適に移動することができる世の中を迎えた。 時間を測りにした時、日本地図は見るみる形を変え、今やぎゅっと縮こまったなんともジャガイモのような、否、里芋なような形になっていることであろう。 しかし、高速かつ快適の代償として発生したお金を考えた途端、僕の中での里芋は見るみる我々の知っているあの日本地図へと戻ってしまった。 今や多くの人が利用している新幹線のメリット、デメリットの私的意見はまた別の機会に話

          日本地図

          自慢の愛機たちvol.1

          「自慢の愛機たち」そう名付けてみたこのシリーズでは、その名の通り、僕が普段使っている自慢の、かっこいい、愛する、かっこいい、大切な、かっこいい機材たちを紹介しつつ、自慢していこうと思う。 今日は足元。エフェクター、ペダル、そう呼ばれる機材たちを紹介しよう。 早速、トップの画像は石井優希さんに撮ってもらったライブ中の実際の僕の足元である。かっこいい。大好きなニューバランスとも似合っている。 はじめに、エフェクターとは何かわからない方もいるであろうから、簡単に説明させていた

          自慢の愛機たちvol.1

          にらめっこの本質

          小学生の頃、遊びとしてにらめっこをしていたことを思い出す。世代問わずこの遊びをした人は多いだろう。 今一度にらめっこについて考えてみた。 「にらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ」 に続いてお互い変顔をする のだが、 お互い変顔をしている時、果たしてお互いの顔をしっかりと見ているだろうか。 小学生の変顔の主なバリエーションとして、白目や、寄り目、など目を使って顔のバリエーションを増やすことに一所懸命になっていて、相手の表情に意識は集中していないのではないか。

          にらめっこの本質

          君らしく踊ればいいじゃない

          ずっと観たかった映画「四畳半タイムマシンブルース」をついに、やっと観てきた。池袋の映画館で、その日一番早い上映で観てきた。私は1人で映画を観るときは、朝一番か、終電間際のレトショーが一般である。理由はただ一つ。他のお客さんが少ないこと。 通勤ラッシュ寸前の、乗客の増え始め頃の電車に乗り込み、映画館の開場に合わせて並び、できるだけ周りに他のお客さんがいない、かつセンターな席を取り、今日も快適に観ることができた。朝映画は終演時刻も9時半や10時ごろと早いため、1日が充実して感じ

          君らしく踊ればいいじゃない

          ありがとうE4系

          2021年10月1日を以て、E4系という新幹線車両が定期運行から引退する。今日はせっかくなので、E4との思い出を少し綴っておこうと思う。 あまり公言はしていないが、実は鉄道が好きである。今でこそマニアックな話はできないし、おそらくついていくこともできないが、中学生の頃はかなり専門的な知識を持っていた。 —————————————— さてさて、ここまで詳しく触れてこなかったが、E4系とは、オール二階建て車両であり、とても珍しい新幹線とし

          ありがとうE4系

          初ライブに向けて

          2021年7月1日。『あーいえばこーゆーリハ初日。大雨でみんな遅れて到着するとの連絡があった。現在一人で待機中。そんな初日。さあ、張り切っていこう。』 そんなツイートをするところから始まった初ライブに向けてのリハーサルであった。 ちょうど梅雨時期とかぶってしまっていた今回のリハ期間であったため、この後複数回に渡って、誰かしらが遅刻するという日が続くことになるのだが、まぁ、それはそれでご愛嬌という感じだろうか。(そんなことはない) ところで初ライブと言っても、すでにバンド

          初ライブに向けて

          メインストリート

          慌てないで理想は逃やしない僕のもの それでいいんだよ 何かに染まっていく必要はないぜ 思った方の道へ進め 背負った荷物が重いのは歩んだ証さ それでいいんだよ ここは君のための表通りさ 思った方の道へ進め 耳鳴りは大きく 明日はまだ暗いかい? 理由や年齢は関係ない誇りだけを持って 前見て進めよ Ah 耳鳴りは大きく 明日はまだ暗いかい? 君の歩幅で 君のペースで 幸せを決めればいい この道をどう進もうが君の自由なんだよ

          メインストリート

          夜明け前ビート #3

           世の中的にも、バンド的にも、先がどうなるかわからない中で、いろんな方の力があって無事「夜明け前ビート」を世の中に出すことができ、一安心している。  イラストはHemeさんに担当していただいた。最初の打ち合わせの段階で話をしながら、曲に似合う綺麗なラフ画が仕上げてくれていた。  完成したものが送られてきた時、どこか悲しげで、それでも希望を見つめている。そんな印象をこのイラストから強く感じた。楽曲を作る一つの大きい要素を担当していただいて本当に感謝しかない。  レコーディ

          夜明け前ビート #3

          夜明け前ビート #2

          『夜明け前だからこそ見えたものがある』  楽曲に関してメンバーにもあまり多くを語らないスタイルを取っている(特別意味はなく、ただ話す機会がないだけでもある)のだが、夜明け前ビートのプロモーションに当たって、僕はこの一文をよく使っている。  曲の持つイメージや意味というものは、それを聴く人の持つバックグラウンドや価値観によって多様であり、そうであって欲しいと思っている。  僕の目指すところは、この曲は私のために書かれたものだ、とそれを聴いた多くの人が思うことにあるが、それ

          夜明け前ビート #2