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倫理とは何か

「倫理とは何でしょうか?
ありていに言うと、誓いを守ることです。
守っていればいいので静的なイメージです。
対して道徳は動的なイメージです。
道徳を守るというのは言語的に不適切な表現かも知れません。
道徳はどちらかと言うと行うものです。」
「なんだか齟齬がある気がする。
道徳は守ってもいいものじゃね?」
「そうか。
何かでも分かりにくいな。」
「ふーん。
それはそれで分かりやすい気がする。
倫理学ってのは守るべきものは何か研究するものなのかな?」
「多分そうだろうね。」
「誓いを守るのを倫理というなら、
違いを立てるのを何と言うのかな。」
「まあそれは誓約ですよね。
誓約というのは誓いを立てることです。
イメージは結婚式などで神父の前ですることですかね。」
「そうだね。
そんな感じ。
つまり倫理とは逸脱を許さないことだね。
誓約したことを守れっていう。
誓約は人の前でしてもいいし、
密かに自分の心の中でしてもいいよね?」
「そりゃそうだよ。
人前で披露してもいいし、
それが嫌なら密かに誓約すればいい。
それを密約とは言わないよ。
密約には契約する相手が必要だからね。
一人で心の中で決めて誓約を守るのは、
倫理的行為で、
密約ってのは誓約を破ることを誰かと約束してしまうことだ。
それは倫理的行動ではないよね。」
「その通りだと思うよ。
ところで何をいちいち確認してるんだろうね。
これくらいは当たり前な気がするけどね。」
「それでも百科辞書的に書いておけると、
後で楽できるかも。
と考えられるから、こうして議事録を取っておけばいいのさ。」
「これって議会なのか?」
「一応そうとは言えるよ。
国の法的な正当な議会かどうかは知らないけど、
空想で議会があってもいいじゃない。
コスモポリタン的には言語的なクロスオーバーがないから、物足りないだろうけど。
そう言う意味で英国的な感じがするような。
しないような。」
「ああ、そう。
それはどうでもいいよ。
英国の制度や歴史は興味深いけどね。
でも、ここでは関係ない。
普遍的な日本語の使い方を確認してるだけさ。」
「まあ、そうだけど。
うーん。
何かが歯に着せられてる感じがする。
何かか歯に挟まっているような。
むず痒い気がするような。
どうでもいいような。」
「日本語の単語の意味をわざわざ確認しなくてもいいと思うが、
これも倫理学の研究だからね。
僕が日本の倫理学の古典を探すとなると、
鎌倉新仏教の教祖たちが思いあたるよ。
道元とか法然とかがそのイメージかな?
他もそうかな?
よく分からないけど。
誰かが教えてくれた訳ではないし、
確証はないけど。
そんな感じがする。」
「その辺の歴史が分かればいいのになあ。
これもまたむず痒い。
歴史家はそれくらい研究してくれよっていう。」
「ああ、ないものねだりかよ。
いい加減にしとけ。」

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