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私は「無知」ではある

「私には世の中のことで良く分からないことがある。
煩瑣で雑多な世界のことがどうして私如きに知れるだろう。
分からないのだ。
私は自分を賢いとは思わない。
自分を愚かかも知れないと思う。
自分を救うとはどんな意味だろうか。
それすら分からない。
抽象的な概念はどこまで有効だろうか。
それで自分の暮らしは変わるだろうか。
一体、自分は何のために生きているのか。
神ではないから分からない。
自分が存在することは分かっている。
その自分をどうしていけばいいだろう。
何かを求めるのは間違いだろうか。
自分は何を求めていいだろう。
求めるものとは一体、何だろう。
自分は満たされていないのか。
では自分を満たせばいいのに。
私は他人のことは知らない。
知りたくもない。
知ったところでどうしようもない。
仮に他人の何かを知ったとしてもそれをどうするのだろう。
私の命はあとどれだけ続くだろう。
それは分からない。
神ではないから、分からない。
でも健康的ではあり、
だから求めるものはない。
ただ生活が続くことを願う。
腹を空かせて苦しむことなく暮らしていきたい。
自分は人に誇れるものがあるだろうか。
あってもなくても関係ないのではないか。
それで何が変わるのだろうか。
自分は一体、何のために生きてきたのだろうか。
神ではないから、分からないのだろうか。
自分はこの世の中に何を求めたらいいのか。
平穏と安寧を求めるのは間違いなのか。
それは何故そうなるのだろうか。
事実としてそうでないこの世があるからなのか。
では私はどうしたらいいのだろうか。
私一人では無力である。
集まって束になっても知れている。
私ができることは何だろうか。
それが分からない。
神がいるなら教えてくれないだろうか。
私自身に聞いても答えは返ってこない。
私はどう生きていけばいいだろうか。
これまで通りでダメなことはあるだろうか。
私は他人のために何ができるだろうか。
何もなくてもいいのではないだろうか。
私はこれからどう暮らしていくのだろうか。
確かなことは分からない。
自分の将来を正しく見通せる人間なんているのだろうか。
私は他人に何を期待したらいいのだろうか。
何も期待しないのは失礼ではないか。
では何かを期待するのはどうなのだろうか。
それはそれで無法者ではないだろうか。
私は私をどう思えばいいのだろうか。
分からない。
普通の人間のはずだ。
取り立てて何の特別さもない。
しかし、この私は一人しかいない。
私は私である続けるだろう。
この世を去るその日まで。」

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