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マイナンバーカード一番の難点は・・・

 前回、iPhoneでマイナンバーカードの読み取りが本格始動したというニュースをお伝えしたが、今回はまた違ったマイナンバー関連ニュースを。

#COMEMO #NIKKEI

 記事には、
・マイナンバーカードの普及率が上がらない
・政府はほとんどの人がマイナンバーカードを持つ状態を目指し、具体的な目標をかかげた
・導入が進めば、様々な手続きが効率化する
・ポイントカード方式で魅力高めたい
・アーリーアダプターを育てたい
などが書いてある。

 しかし、マイナンバーカードを見て思うに最も大きなハードルとなっているのは、発行の面倒さだ。

 スマホで様々なものが完結する時代。
手間がかかるというのは益々人の行動を制限する大きな要素となっている。
そんな中、わざわざ写真と交付カードを準備して窓口へ行き(しかもその窓口は日中しかやっていない)、カードを受け取るために再訪する必要があるというのは面倒この上ない。
今では、銀行の開設ですら携帯のみで完結できる時代だというのに。

 そんな面倒さと引き換えに得られる利益は、そんなに頻繁に使うことのない行政手続きの簡略化だ。
そもそも、行政手続き自体が引っ越しの時に不動産が求めるから仕方がなく行う等、あまり前向きに利用する類のものではない。
目の前の面倒さの割に、得られるメリットの魅力が薄いというのが、行動を起こさせない所以となっているということだろう。

 そんな状態もわかってか、記事にあるようになんとか魅力を増やす方向へ行こうとしているのが見て取れる。
しかし、その方向性は合っているのだろうか。

 ただでさえ交付すべき数が多い(日本の人口)中、強い魅力のある提案というのは予算的に難しいだろう。
そうなると、国民を動かすためにできる有力な手は、
①カードを持たないことがリスクになるような働きかけ
②そもそもの手続きの面倒さを解消する
のどちらかではないかと思えてくる。
要は危機感という、人間が根源的に動くモチベーションとなりやすい心理状態を利用するか、強い動機がなくても越えられる程低いハードルとして提供するかということだ。

 現状、目標を課せられた役所の担当者は頭を抱える以外になくなるだろうと容易に想像できるニュースであった。

 ・・・っと、書き終わって思ったが、カードを発行した人に日銀が買い入れたETFを配るというのはどうだろうか。
1人1万円分配ったとしても、余裕で国民全員に配れるだけの在庫がある。
しかも、投資に関心を持つきっかけにもなるし、マイナンバーカードと一緒に投資口座を開設するという、マイナンバーカードが持つ機能を利用する体験も早速できる。
え?良いアイデアではないだろうか?

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