休日後のつぶやき
先週半ば、1人の生徒がつかつかと私の方に近づいてきて、
1学期の中間試験が5月7日から始まる
と、報告してきた。
言うまでもなく、今年のGWの最終日は振替休日の5月6日だ。
コロナ禍が始まる前は、そういう学校がいくつかあった。
そのときから、子どもたちの心身への負担を心配したけれど、コロナ禍でそういう学校は無くなっていたので私たちも気を抜いていた。
それでも、
寺子屋は、GW休暇をしっかりと取らせてもらう。
休むときはしっかりと休むことが、大人にも子どもにも必要だから。
連休明け、試験がすぐに始まる生徒たちには、英語・数学に関してはGWの前までにしっかりと復習をし、その上で、テストの時間割によってGW明けにもう一度復習をする時間をとるということで折り合いをつけることにしている。
今回は、高校2年生たちだけなので、寺子屋の方針はきちんと理解してもらっているけれど、きっと、塾を選ぼうとしている方々には
は?なんて塾だ!
と、思われることなのかもしれない。
もう10年くらい前だけれど、高校生のお子さんのいる同級生と年末に会ったとき、
ー塾なのに、年末年始休暇きっちりとるんだね、びっくり。
と、言われて、私が逆にびっくり、というより、がっかりしたことがある。
勉強って、自分の都合ばかりでするものではなく、人の都合や自分の置かれた環境の事情に合わせて工夫をすることから始まると、それなりの教養のある人はわかっているものだと、私は思っていたからだ。
限られた時間や事情に合わせて、自分がすべきことの取捨選択をすることからが学習の始まりで、自分の気分や自分の事情ばかりを優先している間は、きちんとした学びを身につけることは難しく、それで大学まで希望通りに行けてしまっても、上には上がいる世の中の壁に、気づいた途端に立ちすくんで動けなくなる確率が高くなると思う。
そして、しっかりと休むことも、1人で振り返る時間も必要だ。
少なくとも私は、そう信じている。
その上で、子どもたちに私たちのできることを提示して、自分たちで取捨選択をするように促すのが、寺子屋流である。
やる気は出てくるものではなく、出すもの。
勉強は、かけた時間の長さより内容が大事。
さぁ、また、定期試験リレーが始まる。
いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>