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2023年を振り返る ②

インフルエンザの流行が止まらず、次から次へと学級閉鎖、学年閉鎖があって、全員揃う日がないーそんな冬の始まりに、クラスで今、何人くらいが欠席しているのかを中学生数人に聞いてみた。

ー5,6人だけれど、普段から学校に来ていない子もいるんで、風邪やインフルで休んでいる子は1人か、2人です。

という。1クラスあたり3~5名がほとんど学校に来ていないというのだ。理由はわからないという。

現代っ子なら、私も学校に行けないと思うことは多い。また、文部科学省も「COCOLOプラン」などを打ち出している。けれど、思っていたよりも多くて戸惑った。

方針を決め、制度を整えることも必要だけれど、大人たちの根本的な意識改革も必要だと思う。

私は、中学・高校時代、年間20~30日ほど欠席する生徒だった。そして、早退や遅刻、保健室利用もかなり多い生徒だった。多分、不登校予備軍だった。

我が家では、姉が1人、小・中学校で、学校に行きたくない病を頻繁に発症したし、兄が1人、高校で不登校になり、長い間ひきこもりをしていたので、その間の両親の苦労や悲しみを見て育ったから、私はほどほどに学校に行くことを続けられていた。だましだましでも学校へ行く方が楽であることに、兄姉を見て気が付いていた。

それでも、普段は元気で、体も声も大きい子どもだった私も「みんな」に馴染み、「みんな」に流されることができなかった。その疲労で、気がつくと発熱をして、体が動かなくなった。高熱は出ないけれど、一度発熱すると1週間から10日ほど続いた。そんなことが、年に2,3回あった。

今、仕事柄、学校や友だちとの様子を子どもたちや学校に彼らを送り出す親御さんに聞くけれど、現代っ子だったら、私の発熱は年2,3回では済まないと思う。

先日書いた修学旅行のお話

修学旅行なんて「学びの要素があるから」ようやく行く気になる子もいるのに。遊園地が楽しいと思う子どもたちばかりではないのに。

学校が楽しくなく、苦行だと思う子どもたちもいるのに。
友だちとの時間は楽しいばかりではなく、煩わしいことも多いのに。

最近、大人たちが「子どものため」と言うことの多くが、どんどんおかしな方向に行っている気がする。

同じ「みんな」でも

「みんなちがって、みんないい」

そんなスタンスで、大人が子どもと接することができたら、学校へ戻れる子どもも少なくはないのではないかと、私は思う。

いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>