コロナのせいじゃないと思う。その前から、英語力は下がっている。実際このランキングも2011年から下がっているんでしょう？

英語が義務教育の中の科目になぜあるのかを、きちんと考えて大人が対応できていないから。私たちのときは、とにかく、英語が、そして、英語が見せてくれる、広げてくれる世界が、なんともかっこよかった。それだけで、英語を勉強をした人だっていたと思う。そして、今のおじさん、おばさんは、その幻想をずっと持ち続けている。

今は、スタートが違う。

「英語ができないとこれからは生きていけない」

アメリカから帰国して、多くの日本の大人がそう口にするのにびっくりした。

ーそう言うお母さん、お父さん、生きてますやん？

と、突っ込んだ。

そんなウソからの始まりは、長続きしない。

ー生きていけるけど、英語ができたほうが選択肢は多くなり、世界は広がる。

・・・というのが、今も変わらぬ私のスタンスだ。

そして、おそらく、母語の教育の方が大切で、母語を蔑ろにしすぎていることが、本当は日本の英語教育の失敗の一番の原因のように私には思える。

そして、

「新型コロナウイルス感染症の感染拡大が海外留学や国際交流などを妨げ、英語力の低下を招いたとみている」

って、もし、コロナが原因だったとすれば、その条件は、多かれ少なかれ、多くの国でも同じだったのではないかと思うのだけれど・・・。