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学生からはじめるモノづくりスタートアップのすすめ:初めての量産工場の立ち上げ その1

MVP((Minimum Viable Product)とは、顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのことを指します。)が定まり、顧客への提供価値が明確となれば、今度は生産体制の構築が待ってます。

CuboRexの製品は不整地産業むけの作業機器が中心でもあるためそれなりのサイズと重量があります。過去に寺嶋が住んでいた東京の一軒家で量産作業をしていた際に床下が重量に耐えきれずえらい目にあったこともありました。

また今回販製造し、販売する製品はE-Cat kitであり、販売先は和歌山のみかん農家です。そのこともあり、和歌山のなかでもみかんの一大産地である有田で工場を立ち上げたいと思っていました。それによりお客の新規開拓をしやすく、更に販売初期など不具合や不手際が多く発生することが予想されるため、それらに対応できる体制を構築する必要がありました。

そういった要件から工場の選定を行うわけですが、実は最初からあてがありました。というのも私が和歌山で幼少期から過ごす中で実家の近くによく遊びにいっていた工場があるのです。そこのオーナーとは自分が生まれる前から家族ぐるみでのお付き合いということもあり、実は最初からここでやろうと目をつけていました。その当時は鉄工所としての操業を停止しており空き工場となってそこそこの時間がたっていました。

元は鉄工所として工場の鉄骨を作ったりしていた。

そういった背景もあり、用途の説明をし契約を持ちかけたわけですが、意外にも交渉は難航しました。詳細ははぶきますがいろんなこだわりやしがらみ、新しい挑戦への恐れなど、一つひとつ解きほぐしていく必要があったとだけ記載します。そのため万が一この工場が使えなくなった場合のサブプランなどもねったりしました。

そういった交渉をへて4月に打診を開始してから3か月後の7月にはなんとか工場利用の契約を締結をし、2020年10月までに和歌山県内でのE-Cat kitの製造と販売を可能とすべく、工場の整備を開始しました。

ぶっちゃけかなり大変なスケジュールだったことだけ伝えておきます(正直いつものことですが)

なんとか実家や檀家さんの協力を得ながら1週間以内に工場の清掃作業を終え、各種資材搬入が可能な状態を作りました。

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不整地産業のパイオニア CuboRexの代表として培ったモノづくりスタートアップのノウハウをベースに他の学生からものづくりスタートアップを…

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