[考察]年収を上げてどうするのか?


まず第一にこの記事は、
年収を上げるメリットは実はそこまで多くはないのではないかという、
一応の結論を出しつつ詳しく考察する。

メリット1:衣食住の質を上げることが可能になる

年収が上がれば、
生活レベルを上げるという新しい選択肢が生じる。

実際に上げなくても、
生活レベルを上げることができるという、
一種の安心感と余裕を手に入れることができる

これは、大きなメリットだろう。

そして生活レベルを上げれば、
今まで不都合だったり、不便だった部分が解消され、
ストレスが減るかもしれない。

例えば、狭いキッチンで自炊するのが嫌で仕方なかったが、
広いキッチンがある家に引っ越して、自由に料理ができるようになったりと。

あるいは、コンシェルジュ付きのタワマンに住んで、
何もかもが思い通りになる気分を味わってみたりと。

確かにメリットかもしれない。

しかし、今度はまた新しい不便が見つかり、
それを解消するためにまた年収をあげようともがかなければ、
ならないのかもしれない。


メリット2: 新しい何かの挑戦のハードルが下がる


新しく、習い事を始めたいと思っても、
入会金とかが高いと、断念してしまうことも多いだろう。

年収が上がれば、そうした際、
断念しづらくはなるかもしれない。

しかし、年収が上がらなくても、
その気になれば、始められないわけでもない気がする。

結局は、お金をもったいないと感じてしまっている自分がいるわけで、
その習い事に、もったいないを超越するほどの価値を見出していない時点で、そもそも始めるべきでもない気がする。


メリット3: 大抵の好きなことができる

悲しいことに、
ほとんどの欲望はお金があれば、
割となんとかなってしまうものだ。

ただ、お金があったところで、
その使い方が下手くそであれば、
結局貯金するしかなかったりする。

あくまで可能というだけで、
誰しもができるというわけでもない。

マネーリテラシーという言葉があるが、
あれは、お金を増やしたり、
節約する能力とかだけでもない気がする。

いかに少ないお金で最大の満足感を得られるよう工夫するのか、
それも立派なリテラシーだと思う。

その点、年収2000万ぐらいの人が、
毎日5万ぐらい払って、高級レストランに行くことで満足を得ているのは、
言うなれば5万円も払わなければ、最大の満足感を得ることができない点で、マネーリテラシーが低いともいえるかもしれない。

100円のお菓子を美味しい美味しいと笑顔いっぱいで、
頬張る、小学生の方が、マネーリテラシーは、
圧倒的に高いのかもしれない。

マネーリテラシーが低い人が
年収を増やしてもいつまでたっても満足できないかもしれない。

マネーリテラシーが高い人は、
すでに満足している。

それであれば、年収を上げることに意味はあるのか?

メリット4 :投資で更にお金を増やし、FIREに近づく


これについては、
唯一のメリットかもしれない。

投資をする際、
やはりどうしてもお金は必要だ。

そのお金は多ければ多いほど良い。

そして、より多ければ、
もはや投資だけで生活していけるかもしれない。

金持ちはさらに金持ちという、
ループに乗っかるために、
年収を上げることを目指すのは、
まあまあ合理的だと思う。

ただ、結局お金を増やしても
また同じ問題に着地するので、
真のメリットかといわれると微妙だが。

メリット5 :社会的ステータスになりうる

年収が高い人は、
周囲に自慢ができる。

羨ましがられる。

優越感を味わえる。

だが、それだけのことだ。
自分自身は何も変わってなどいないのだ。

デメリット1 : 年収を上げるのは容易ではない

まず、年収を上げること自体、
そもそも容易ではない。

最も有効な手段が転職といわれているのは、
いかに今いる会社で年収を上げることが難しいかを物語っている。

つまり、年収が高い会社を探し、
そうした企業に採用されようと
頑張るわけだが、
もし、その会社の給料が安かったら、
入社したいと思うのだろうか?

もちろん、割り切れるのならば問題ないが。

デメリット2 :税金が増大する

所得税という暗黒の言葉が存在する。

お金を増やしても、
税金を肥やすだけで、
自分の手元に入ってくるお金が必ずしも増えるわけではない。

その点も踏まえると、
自分の手取りを増やすことは、やはりそうかんたんではないことを
改めて痛感させられる。

デメリット3 : 贅沢をして果たして心が満たされるのか?


毎日、一流ホテルに泊まり、
一流の食事を食べていたとして、
やがて、それにも飽きが来るのではないか?

もちろん、そんな経験がないから確証はないが。

少なくとも、贅沢をして、それに飽きたら、
もっと大きな贅沢を求めるであろう。

デメリット4: すべてを手に入れたとして、結局どうしたいの?


結局、年収を増やして何がしたいのか?

贅沢をしたいのか?

それであるなら、
やめたほうが賢明かもしれない

なぜなら、常に贅沢をしたいという念に苛まれ、
年収を増やしたところで、おそらくその念は、
少しも和らいだりはしないだろうから。


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