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寺嫁お京の1日の流れ

初回から、お仏花のお話をしています。

その前に!

毎日のルーティーンのご紹介が必要でしたね。
これもお寺さんによって異なるようなので、寺嫁お京の場合でご紹介いたします。

専門用語

勤行ごんぎょう・・・勤め励むこと。ご仏前で読経すること。
朝行う勤行を、お晨朝じんじょう、お朝事あさじともいう。
仏飯ぶっぱん・・・仏様にお供えするご飯。
庫裡くり・・・お寺の食事を準備するところ。
坊守式ぼうもりしき・・・全国の坊守になられた方の研修会。

寺嫁お京の1日の流れ

前提として、我ら夫婦は、お寺近くのマンションを賃貸して通勤方式です。

なので、子どもを保育園に送り出してからの流れになります。

8:00 お寺へ出勤

   仏様に御仏飯おぶっぱんをお供え。
   ご仏前に着座し住職と勤行ごんぎょう。時々、祖母もともに。
   午前中のうちに御仏飯を下げ、片付け。

9:00 お寺の門扉、納骨堂の開門。

   境内けいだい、納骨堂、お庭をお掃除。
   庫裡くりのお掃除。
   来客対応・電話対応

12:00 昼食

    来客対応・電話対応

17:00 お寺の門扉、納骨堂の閉門。

    保育園へお迎え・帰宅

これが、何もない場合のザッとした1日の流れになります。
寺嫁お京の場合は、お掃除と接客が中心になりますね。
お寺さんによっては、お寺の経理を坊守さんがしているところもあるようですが、寺嫁お京は、現在はやっていません。いずれ、引き継ぎがあるそうです。

また、朝の勤行ごんぎょうは、本来なら6時に行うそうですが、私たちは通勤方式を取っているため、出勤後にお勤めしております。
同居されているところなどは、朝の勤行を6時、7時に行い、夕の勤行をするところなど、それぞれの生活スタイルに合わせて行っているようです。

この1日の流れの中に、お仏花ぶっかを生ける時間、
法要があれば、法要の準備や片付けが組み込まれていきます。

そして、ちょっと注意していただきたいのが、お掃除。
「あぁはいはい、お掃除ねぇ〜、ところでさぁ〜」っていうテンションではありません。

お寺のお掃除、一般的な家庭のお掃除と
規模が違います。

もう一度、言わせていただきます。
規模が違います。

寺嫁お京の場合、住職がお勤めに出ている間にお掃除します。
祖母は高齢ですので、寺嫁お京が行っています。
仏事や法要前は特に、丸1日かかるほどです。
坊守さんのお仕事は、掃除に始まり掃除に終わると言ってもいいのではないでしょうか。

お寺のお掃除に関しては、また別の記事でご紹介させていただきますね。

寺嫁お京の推し:ご本山ほんざんの西本願寺での勤行ごんぎょう

朝の勤行ごんぎょうですが、
本山ほんざんの西本願寺では、朝6時の勤行ごんぎょうに、どなたでもお参りできるようです。
寺嫁お京も、坊守式ぼうもりしきで、1月の朝6時にお参りさせていただきましたが、一般の方も結構な人数来られていました。
行かれたことがある方は、ご存知かもしれませんが、1月の早朝の冷えて凛とした空気の中、西本願寺の荘厳な佇まいの中に響き渡るお経に、自分の身体が包まれているような感覚がしたことを覚えています。(余談ですが、ホッカイロにも包まれていました。)
月並みな言い方になりますが、とても心地よいです。
ご興味のある方は、ぜひ御参拝されてみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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