見出し画像

「毒親」

テレビでも有名な脳科学者、中野信子さんの最新著作「毒親」を読みました。


正直なところ多くの人が、虐待を受けていたわけではないけど、親とは全く話がかみ合わないしわかってもらえていないなぁ、と考えることがあるのではないでしょうか。


本では海外の研究事例なども交えながら、実感としてもやもや感じていたことを説明してくれています。


親が子と張り合いがちなことや、親は自分の支配枠の範囲内での人生を子に望んでいる、などはなるほどなと思いました。


娘と外出するとき、やたら若作りなお母さんいますね。。。母娘、仲良さそうに見えて意外と双方が牽制し合っているのかもしれません。

親は親の考えの枠内に子の人生をはめ込もうとしがちです。例えば、結婚についても、子が既に社会に出ていたら交際相手を認める認めないも何も、本質的には子ども自身の人生の話。親が過剰に子をグリップするのもおかしいです。子の方は、親の望むような人生を歩まなければならないのだとずっと刷り込まれていて、そのとおりに生きようとしてしまうのだけれど、ただ何かモヤモヤはしている。。。そんな状況は何となく思い浮かぶのではないでしょうか。



読んで一番感じたのは親子は存在が近すぎるからこそ関心が高すぎる(あえて愛情とは言いません)のかなと思います。

「こうあってほしい」というのが強すぎるから「そうでいてくれない」ときの憎しみもある。

親から子、子から親、どちらの観点からも「どうしてわかってくれないのか」となりがちですね。

殺人事件の多くが親族間である、というのは有名なデータです。


現代社会の核家族化で家族という単位内で何とかしなければならない、という意識になりがちです。

この閉鎖した家族の構成員にとって、ネットが家族と離れられるオープンな逃げ場になっているという見方もある一方で、ネットは実はSEO等により自分の確証バイアスを後押しするような情報しか目に入ってこないのでむしろ良くない面もある、みたいな言及もありました。



この「毒親」というワードは結構、皆さん心のうちに思うところがあるテーマだと思います。

私も親との話がかみ合わなさ過ぎて正直たまに電話するのも億劫です。


そういえばふと、以前読んだ下重暁子さんの「家族という病」という本を思い出しました。もう一回さらっと読み返してみようと思います。

サポートいただければたいへん励みになります!!これからもお役に立てるようがんばります!!