見出し画像

The Railway World 桜井寛鉄道写真展

4月20日(土)、桜井寛鉄道写真展"The Railway World"を見に行ってきました。世界中の鉄道ベストシーンが一同に並ぶ、豪華な展示でした。
中でも、スイスのレーティッシュ鉄道が列車を100両並べて走行したシーンは圧巻でした。

ギャラリートークで講演する桜井寛氏。
この赤い列車が100両で運転するとどうなるか、乗車体験解説が面白かったです。

地底電車?と再会

展示写真を見続けていたら、懐かしい列車に遭遇しました。
ハンガリー・ブダペストの地下鉄です。
2011年にハネムーンで中央ヨーロッパへ行った時に乗りました。地下鉄というよりも鉱山電車の様な佇まいで、トンネル走行時の轟音や振動が直に伝わってきました。リアル・マインクラフトと言ったところでしょうか。
桜井先生からは、ブダペストの地下鉄路線自体が世界遺産だと教えてもらいました。歴史的建造物が現役のインフラとして活躍しているのは、最高の活かし方ですね。

地下鉄の先駆者。

桜井氏からの警鐘

講演で桜井氏が、「スイスでは建設された鉄道の大半が現役である。」と述べていました。確かにスイスは鉄道王国だなと感じる事は多々ありますね。氷河特急やゴールデンパスライン等、次にスイスに行く機会があったら乗ってみたいと思う列車はありますし、昔ヨーロッパ周遊ツアーへ行った時に、ユングフラウ鉄道でアレッチ氷河へ上った時に、実感しました。
翻って、日本では不採算を理由に鉄道廃線が相次いでいる事への警鐘だと感じました。次からは写真展から脱線して私の考え方になります。

クルマ社会→貧困

今の日本は、三大都市圏を除く大半の地域がクルマがないと生活ができないクルマ社会になっています。鉄道やバス等の公共交通が貧弱な事が原因の一つですが、これが貧困社会の一因ともいえると思います。
私はマイカー通勤していますが、クルマは買う時も買った後も、とにかくお金がかかります。幸いまだ通勤だけの利用なので良いですが、電車もバスもなく、買い物も病院もクルマで行かないといけないとなったら、高くてもクルマを買わざるを得なくなります。そうすると日常の生活費は圧迫されてしまい、人生の中で学び楽しむ機会の多くが奪われていきます。
恐らく、日本のクルマ社会は政府(特に財務省と国土交通省)と自動車業界の利害が一致した国策によるものでしょうが、これをすぐ改めないと超高齢化社会やドライバー不足問題に対処できなくなると思います。

鉄道・軌道のメリット

さいたまから都内へは当然電車で移動していますが、改めて鉄道・軌道系交通機関のメリットを自分なりに整理してみます。
①時間が正確
専用レールを走っているので、マイカーに通行を妨害される事はまず起きません。よって、時間通りの移動できます。
②深夜運行が可能
電車は深夜まで運行している便も多いですが、バスは22時以降なくなってしまう便も少なくありません。深夜になると途中駅どまりの電車も増えますが、折り返し線や留置線があればそこに止めておけるからです。
バスはバスターミナルに止めておけません。終点で降ろしたら最後は車庫(営業所)に帰らなければなりません。バスの深夜運行が難しい理由の一つがそれでしょう。
③自動運転がやりやすい
自動運転はバスでもできますが、公道を走るバスよりは、専用軌道で運転系統がある程度定まっている電車の方が、やりやすいのではないでしょうか。人口減少時代だからこそ、自動運転はもっと重要になってくるでしょうし、そのためにも今ある鉄道路線はなんとか維持してほしいです。
余談ですが、ホノルルの完全自動運転電車を逆輸入すると良いと思います。

写真展は面白い企画だと思ってふらっと立ち寄っただけでしたが、相当濃密な勉強をさせて頂けました。
ちなみに撮影OKのイベントで、私もギャラリー内をいっぱい撮りましたが、会場はキャノンギャラリーで、私の一眼レフはライバル社の機材なため、Google Pixelで撮りました。😅



この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?