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#1489 まとめと振り返りの違い

私は以前に次のような記事を書いた。

#71 まとめと振り返りについて主語をもとに考える|眼鏡先生 (note.com)

#251 教師がまとめない|眼鏡先生 (note.com)

この記事に関連するが、今回は授業における「まとめ」と「振り返り」の違いを整理していきたい。

まず「まとめ」から。

まとめは「学習内容の整理」が目的である。

「客観的な事実や知識」を対象にする。

「教師or子ども」がその主体である。

「何を学習したか」が問われる。

「今後の展望や問い」は含まれない。

次に「振り返り」。

振り返りは「学習経験の価値・意味づけ」が目的である。

「主観的な認識の変化」を対象にする。

「個々の子ども」がその主体である。

「何が問われ、自分はどう考えたか」が問われる。

「今後の展望や問い」が含まれることが多い。

このように比較して見ていくと、「まとめ」と「振り返り」には明確な違いがあることがわかる。

「まとめ」はdoingつまり「したこと」に着目している。

なので、「今日は~をして、~がわかった」という記述となる。

一方、「振り返り」はthinkingつまり「考えたこと」に着目している。

なので、「今日は~の問いについて考えた、はじめは…と考えていたが、~がきっかけで、最終的に…と考えるようになった」という記述となる。

つまり「振り返り」では、「自己の学びのドラマ」をメタ認知して記述しているわけである。

どちらが「深い学び」を実現するかは一目瞭然である。

ぜひとも、上記のような「省察レベルの振り返り」ができるように指導していきたい。

では。

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