#1491 ICTと振り返り指導の親和性
これからの「学習者主体の学び」の時代は、個々の子どもにどのような学びが生起したのかを把握することが必要となる。
そのため、授業や単元の終末における「振り返り」が欠かせないものとなるだろう。
そんな振り返り指導においては、「ICTの活用」がマストとなってくる。
それは両者の親和性が高いからである。
以下、ICTの活用における振り返りの利点を整理する。
1 振り返りの共有
これはまさに王道的な使い方である。
ICTで振り返りをさせることで、「よい振り返り」「手本となる振り返り」を学級全体で共有することができる。
電子黒板に容易に写すことができる。
また、相互参照も可能とすることができる。
理想的な振り返りを示して、モデリングを促すことができるのだ。
これは紙の振り返りシートではうまくいかない。
書画カメラを使う手間があるし、字が見えにくかったり、字が汚かったりする。
やはり、デジタルで参照できるのがベストなのである。
2 振り返りのアーカイブ保存
振り返りを個々のタブレット端末に、アーカイブ保存しておくことができる。
紙の振り返りシートは何枚もあるとかさばってしまう。
しかし、タブレット端末であれば、一点に集約することができる。
そして、いつでもどこでもタブレット端末があれば、過去の記録を見返すことができるのだ。
3 教師による管理のしやすさ
紙の振り返りシートは「子どもによる提出」「教師による回収」「教師による配付」が面倒である。
しかしICTを使えば、提出・回収・配付の手間がなくなる。
教師も自分の端末で一元管理することができる。
いつでも子どもたちの振り返りをチェックすることができ、コメントを送ることもできる。
働き方改革には絶対必要な要素である。
4 多彩な振り返り表現
振り返りは「文字」による表現が一般的である。
しかしICTを使えば、「文字」だけではなく、「画像」「動画」「音声」「スライド」など多彩な表現方法で自分の学びを残すことができる。
子どもは自分の個性に合った表現方法で、自己の学びを「振り返り」として残すことができるのである。
紙の振り返りシートは「文字」一択であるが、ICTを使えば、表現方法は無限に広がるのだ。
以上、ICTを使った振り返り指導の利点を整理した。
このように、ICTを使った振り返りには良さがたくさんある。
ぜひとも、ICTをどんどん使い、振り返り指導を続けていきたい。
では。
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