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テラファイルについて

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ラテファイルの理念や設立経緯などについて説明します
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記事一覧

#2024-3 オフィスという場づくり(1)

テラファイルも設立してから2周年になった。 研修や著作執筆、会議のアドバイザーの仕事は結構やっているし、特許の取得もできた。大きな問題が出ているわけではないが、それだけではちょっと物足りない。 他の組織に縛られずに自然や人が生きるプロセスとかかわる仕事をしてみたい・・・そんな創業時の志を追求するのに足りないものがある。 活動のプラットフォームとなる場所・・・オフィスだ。 もちろん会社をつくった以上、登記書類に記載された場所はあって、そこで仕事はできる。だが必要な設備が一

#2024-2 無報酬戦略

今回は副業のために設立する個人会社で使える「無報酬戦略」のメリットについてちょっと述べてみたい。 テラファイルの設立から2年になるが、これまで給与や賞与などの報酬を取ったことは一度もない。これからも当面はとるつもりもない。これから同じような意図や条件で会社を作る人には次の3つの理由からぜひ無報酬がおすすめだ。 ①社会保険料の手続きがいらない。 一円でも報酬を取れば社会保険料を払わなければならない。報酬が少なければ額も少ないだろうが、まめな人はいいのかもしれないけれど、し

#2024-1 会社設立2周年

テラファイルの設立は2022年1月11日なので今日で設立からちょうど二周年が経った。といっても、一人だけの合同会社なので祝賀会があるわけではない。 かといって何もなしでは味気ないので、これを機にこの2年間で行った事業を振り返ってみたい。 結構たくさんの数の研修や講演(数えてない) 30本くらいの雑誌原稿執筆 他の4つの法人と連携して学校の跡地活用に提案 空調の特許取得 石窯の開発 初の商品開発と販売の試行(今度紹介します) 決算もすでに2回経験した。大した利益

#21 テラファイルは1周年

テラファイルの設立は2022年1月11日、設立してちょうど一年が経った。 会社の事業として行っていることのほとんどは、以前から個人事業としてやっていたことだが、いくつかの新しいことも始めることができた。 空調の特許を取得した。 簿記とCADの知識を一応身につけた。 はじめての決算を終えた。 ノートとホームページを作成した。 そして何より 他の4つの法人と連携して学校の跡地活用に提案をすることができた。 これらは少なくとも自分にとっては新しい挑戦だった。 現時

#20 新しい時代に向けて

2023年がはじまった。 正月は二つの空気が混じった不思議な時期だ。 一つは新たな時の幕開けとして。 もう一つはいつまでも繰り返される年月の象徴として。 前者があって後者が成り立つのであってその逆ではない。 動物も植物も、すべての生き物は古きものがカタチを変え、 更新されることによって、はじめて長い時を刻むことが可能となる。 人の仕事も同じではないだろうか? 型どおりの仕事はこれからどんどんAIやロボットに取って代わられるだろう。 会社を立ち上げで1年、未だ模索の途上だ

#19 ウェブサイトの制作

会社のnoteをはじめて3ヶ月あまりが経過した。 この間なんとか毎日更新をつづけて記事も数も100を突破することができた。 noteは使い勝手がよく、楽しんで更新できるのでいいのだが、記事が増えていくにしたがってちょっと不便なところも出てきた。 一つは、記事の順番やレイアウトの問題。 noteでも必要最低限の情報は盛り込むことができるのだが、記事が多くなると必要な情報がどこにあるのか読み手は一々探さなくてはならなくなる。 これでは親切とは言えない。 もう一つはドメインの問

#18 新プロジェクトの立ち上げ

合同会社を設立してまもなく一年になる。 この間、特許取得に挑戦してみたり、教育のことをあれこれ論じてみたり、コミュニティについて考えてみたり・・・ このページに訪れた方の中には、「この人は一体何をやりたいのだろう」と思った人もいるだろう。 実はこれらは相互に無関係な仕事ではない。もちろんどれもそれぞれに始めたきっかけはばらばらなのだが、これから事業としてこれらをより合わせて一つの縄を編んでみようと考えている。 それは、閉校になった学校の跡地を活用して、老若男女を問わず人

#17 クリプトエコノミーの胎動

Web3への注目がたかまりつつある。今まで自分はビットコインなどの仮想通貨を購入したことはないし、NFTもよくわからないので、距離を置いていた。 けれどもこれだけ、騒がれるとさすがにちょっとは勉強してみる一用があるなと感じて、本を読んでみた。 何冊か本を手に取ってみたけれども、 伊藤穣一『テクノロジーが加速する未来 Web3、メタバース、NFTで世界はこうなる』(SB新書2022)はとてもわかりやすかった。 氏によると2022年は「web3」元年になるという。その仕組み

#16 年俸制とクロスアポイントメント

前回述べたように、終身雇用制度とは、60歳満期で税制優遇を受けられる「退職金」という金融商品を、入社と同時に有無を言わさずに購入させられて、るしくみだ。 これは雇用者にとっても、労働者にとっても合理的とは言えない。 国もできれば、変えたいと考えているが、急になくすと影響が大きい。そこで選択的・漸次的に終身雇用制度から移行する仕組みを整えつつある。国立大学の場合にはそれが「年俸制」と「クロスアポイントメント」という仕組みだ。 「年俸制」とはざっくり言うと退職金をもらう代わ

#15 労働者の「金質」

労働生産性も上がらず、企業も高コスト体質からぬけだせない背景には「終身雇用」という日本の組織に独特の仕組みがある。 ただ、そうは分かっていても労働者から見ると(特に公務員の場合)一度雇用されるとなかなか抜けにくい経済的な事情がある。退職金という制度を盾にした「人質」ならぬ「金質」という問題だ。 具体例を示そう、私の勤める大学の退職金規程には、退職金の算定について次のように記載れている。 30歳で講師として採用され、35歳で准教授、45歳で教授に昇任したと考えよう。退職金に

#14 終身雇用の罠

事業を始めて見てあたらめて感じたのは、「人を雇用する」ということの難しさだ。テラファイルでは当面、人を雇用する予定もない。 もちろん仕事をするためには一人では限界がある。 けれどもこれからの変化の時代にを前提に人を雇用するのは、 リスクが大きい。 特に雇用を難しくしているのが、日本の企業や役所の多くが採用する終身雇用という仕組みだ。 東京大学の柳川範之氏が「40歳定年制」を提案したのは2012年に政府の国家戦略会議「フロンティア分科会」報告書でのこと、最近ではサントリー

#13 一人一会社の時代

はじめて決算を終えて、あらためて予感したことがある。一家に一台車を持つように、一人で一つの会社をもつ・・・これからはそんな時代となるだろうということだ。 理由はいくつもある。 一つはこれからは終身雇用は崩壊し一つの職場で一生勤めるという時代ではなくなるということだ。一つの企業に一生勤めようと思うと、たとえいやなことでも我慢してしなければならない。そして一定期間つとめてしまうと今度はやめるのには相当の勇気が必要になる。そ得やって我慢して働いても、60才から70才の間にはどの

#12 初決算と確定申告

テラファイルの決算は9月に設定した。理由はいくつかある。 第一に税理士の繁忙期を避けるためだ。テラファイルの決算もそのうちオンラインサービスででも、とは思っているが、当面は自分でやる余裕がないのと税理士さんにお願いした方が何かと心強い。そして何より、税務の知識が自分には足りていない。税理士さんに相談すれば色々と教えていただけそうだ。税理士さんは年末から個人事業の確定申告にあたる3月、決算が集中する3月からその確定申告期限の5月くらいまでは非常に忙しいという。となると丁寧に教え

#11 ジョイントベンチャーの可能性

会社の設立以来(その前から)、なんとかしてやってみたいと考えていた事業がある。統合になった学校の跡地をうまく活用して、新しいコミュニティの拠点として再生させる、という仕事だ。 静岡でも今後すごい勢いで、学校が統合され、学校跡地が出てくる。特に壁のコミュニティにとって学校は地域の一大拠点だ。特にコミュニティの中心地にあるような学校が単なる空き地になってしまったら、それこそ地域衰退の象徴にもなりかねない。 もちろん一人会社のテラファイルが学校のような大きな施設を管理運営できる