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「サボる子がいない教室」をつくる “ リーダーのやじるし ”


「ずっと考えていたんですけど、
 “サボる”って言うのがピンとこないんですよ」



学習支援塾エールでは、
2月5日・6日の2日間で『見学勉強会』を行いました。

上のセリフは
エールの学習アドバイザー(大学生)が
見学会の参加者からの質問に答えたときの言葉です。


授業も教材もないけれど、
子どもたちが自分で考えて
自分で計画して、いきいきと楽しく勉強して、
塾生の1割が 学年1位 という結果を出しているので、

見学会には、
入塾希望の方が参加すると思われるかもしれませんが、
実際の参加者は
・学校の先生
・塾の講師
・スポーツクラブチームのコーチ
・セミナー講師 などなど、
エールの学びを参考にしたい、という方ばかりです。
しかも、東京・福島・新潟・京都・神戸・・・と
全国から沢山の人が集まりました。

当初は教室にお越し頂く予定でしたが、
緊急事態宣言発出により、
オンラインでの開催となりました。


質問は、こうでした。

「サボりを生まないために心がけていることがあれば教えてください」


事前にメールでいただいていた質問でしたので、
見学会で質問対応を担当する
学習アドバイザーのWくんに共有しました。

質問は、他にもいくつかあり、
彼は、どのように答えるか準備しました。

ところが、
この質問だけ、答えにくいな…という表情で
私にこう言いました。

「エールで  “サボる”  ってコトありますか?」


私は、どういうことかな?
課題やってこない子もいますけど…と思いながら、

「思っていることをそのまま答えていいよ」と言いました。


そして、見学会当日。

エールがどんな仕組みで成果を出しているかをお話して、
その後、実際に中学生が学ぶ教室(zoomの部屋)に入っていただきました。
エール生が楽しくイキイキと学ぶ空気感を
オンライン越しで感じていただき、

その後、質疑応答です。

普段、中学生の指導にあたっている
Wくんがみなさんの質問にお答えしました。

いくつかの質問に答えて
冒頭の質問になったとき、

彼はまた「困ったな」と苦笑いしました。

そして、
ゆっくりと言葉を選びながら
こう答えました。


僕は、エール生たちが「サボっている」と感じたことがありません。
確かに、課題をやってこない日もありますけど、
その子がサボっているとは思えない。

やってこなかったら、
なんでできなかったのかな?
どうしたらできるかな?って考えて、やり方を変えてみます。

他の人から見たら、サボっているように見えるかもしれないけれど、
僕とエール生の間には
「サボる」という感覚はありません。



参加者はみんな
その言葉に感心した様子でした。

しかし、
その場にいた誰よりも
感動していたのは

私だと思います。


できてなくても
やってなくても
怠慢の一言で片付けない。

どうして?
どうしたら?
を考えて
待ってくれる信頼関係。


エール生の圧倒的な成果。
エール大好き!という笑顔。
仲間と協力する姿勢。

エールがめざしてきた教育を
現場で守ってくれたのは
大学生たちだったんです。


この後、
どうしたらあのような学生たちに育つんですか?と
質問されたのは言うまでもありません。

私こそ、
なんでこの子達はこんなにすごいんだ・・・と
大学生たちには感謝と尊敬しかなく、

私が「育てている」という感覚はまったくないんですが、

1つ言えることがあるなら、

エールのスタッフはみんな
矢印の方向が「自分向き」です。

課題をやってこない → やらない子の怠慢である。

は、矢印は相手向きですね。
その状況を変えるには、相手を変えないとなりません。
相手に期待しても
現実はなかなか思うようにいきません。

しかし、矢印が自分向きなら、
自分の工夫や努力で状況を変えられるかもしれないと、
自ら期待を持って、考えられます。


改めて、
大学生たちの普段の仕事ぶりを振り返ってみると
彼らはいつも自分で仕事を探し、動いています。

月末になれば
誰にも言われなくても
次の月の計画を、自分たちで考え始めますし、
わからなそうな表情をしている子を見れば、
自分が指導するチーム以外の子でも
隣に座って丁寧に教えています。

私が、細かく指示することはほとんどありません。
彼らは、いつもいつも
周りを見て、考えています。


以前、私が
経営者の中には「勉強なんてできなくてもいい」っていう人がいて、
私はそんな人達に「そんなことない!勉強できるって幸せなことだ」って伝えたいのに、上手に言えない。と、

ちょっと愚痴まじりに話したことがありました。

その時、
エールの優秀な大学生たちは、
なんと言ったと思いますか?


本当に不思議そうな表情で

「それって、経営者のみなさんは
 何も考えなくてもいいから、自分の言うことだけ聞けばいい、と、
 そんなロボットみたいな人を雇いたいと言いたいんですか?」と

大人って、一体、何を考えているんですか?と言わんばかりでした。


本質を突いていませんか。

成績の良し悪しはさておき、
勉強は「考えるチカラ」を養う機会です。

それをやらなくてもいい、って、どういうこと?って、
彼らは感じたんでしょうね。


エールは「本質」をとても大切にしている場です。

学習塾ですから、
宿題やってこない子がいるのは不思議なことではありません。
そんな日常すらも、
彼らが「本質」を捉えていくことで

育ち方が変わってくるんですね。

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