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詐欺師が勧めてくる借金、SNSを使った「個人間融資」の危険

国際ロマンス詐欺や投資詐欺の被害を受けた方々からしばしばお聞きするのが、詐欺師にお金が足りないと言った時に借金を勧められたということです。NPO法人CHARMSに相談に来られる被害者の方で借金をされた方の多くは、詐欺師からカードローンを勧められたと聞いております。

また、詐欺被害に気付いた後で、被害中の借金の返済や、生活立て直しなどのために借金をされる被害者の方もられます。しかし中には、SNSを使った「個人間融資」を使ったとおっしゃる方もおられます。この個人間融資とは何でしょうか?

1.個人間融資とは

  個人間融資というのはその名の通り、個人と個人の間でお金を貸し借りすることです。とはいっても、ご家族やご友人から個人的にお金を借りることとは異なります。「個人間のお金の貸し借り」を、SNSなどを使って行うことです。
 具体的には、
・ X(旧ツィッター)などで「お金貸します」「貸してください」というメッセージを個人が不特定多数に向けて発信し、それに応じてお金を貸し借りするもの
・ 個人間融資のサイトにある掲示板にお金を借りたい人が「貸してください」と書き込み、融資をする人がその人にコンタクトする
といった形態がありあす。

 このような形式の個人間のお金の貸し借りがトラブルを生み出すことも少なくないようで、金融庁や国民生活センターが注意喚起をしています。 

2. 個人間融資の法的問題点

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