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「国際ロマンス詐欺」「海外からの特殊詐欺」の情報や注意喚起のための記事を書いています。…

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「国際ロマンス詐欺」「海外からの特殊詐欺」の情報や注意喚起のための記事を書いています。売り上げはNPO法人CHARMSの活動費に寄付されます。NPO法人CHARMS https://npo-charms.org

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  • 国際ロマンス詐欺被害者レポート

    国際ロマンス詐欺の被害者の取材記事をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

詐欺被害のあとのメンタルケア「眠れない」

国際ロマンス詐欺や投資系の特殊詐欺は、ここ数年で被害を訴える人が増えてみえる化しています。実際には被害件数も増えているのではないでしょうか? この詐欺は海外からのなりすましによる詐欺なので、被害にあってしまったらやれる対策には限度があります。 事後対策についてはNPO法人CHARMSのHPの記載の通りです。 残念ながら、お金を取り返す術はありませんので、無駄に調査費用などにお金を使わずに、警察に任せましょう。 被害届のあとにやらなくてはならないことは、ご自身のメンタルケ

    • ディープフェイクの罠: ビデオ通話の安全神話を超えて

      1.ディープフェイク技術の広がりとリスク ディープフェイク技術は、AIと機械学習を用いて実在する人物の顔や声を別の映像や音声に合成する技術であり、近年、その技術の進化とアクセスの容易さが顕著になっています。オーストラリアのカサンドラ・クロス教授(資料1)が指摘するように、この技術は既に国際ロマンス詐欺や投資詐欺に広く使われています。犯罪者たちはこの技術を悪用して、ビデオ通話上で自分の顔を他人の顔に偽装することができ、このリアリティが被害者を欺く新たな手口として用いられていま

      • 自信過剰の罠

        元記事:SCARS:The Perils of Overconfidence: Understanding Its Role in Falling Prey to Scams – The First Time, And The Second, Etc.!  今回の記事は翻訳ではなく要約を含む独自の記事です。 最近、詐欺事件の増加が社会問題となっています。特に、オンライン空間で行われる金融詐欺やロマンス詐欺は、被害額が数千万円から億の単位に上るため、多くの人々が被害にあってい

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        • 国際ロマンス詐欺被害者の犯罪:なぜ詐欺に加担? 不正のダイヤモンド

          2023年に12月懲戒処分となった大阪府警西成警察署元巡査の大谷裕璃菜被告25歳。カナダ人男性医師になりすまし現金をだましとるなど、国際ロマンス詐欺に加担した罪で起訴されていますが、2024年1月23日の報道によると彼女自身も国際ロマンス詐欺被害者だったことが明らかになりました。 ニュースの報道内容犯行の背景には、大谷被告が以前に詐欺被害に遭っており、アメリカ在住の韓国人男性を名乗る人物に70万円を送金し、その金額をだまし取られたことがあります。その後、被害金を取り戻すこと

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        • 国際ロマンス詐欺被害者レポート
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          サイトを調べてみよう!

          はじめに NPO法人CHARMSでは国際ロマンス詐欺や投資詐欺の被害に遭われた被害者の方々のご相談をお受けしているのですが、時々被害者の方が詐欺師から知らされてたサイトのURLを教えてくださることがあります。具体的には、ナイジェリア型国際ロマンス詐欺の場合偽の荷物のトラッキングや休暇申請を行う偽の軍のサイトなど。投資詐欺であれば偽の投資サイトなどです。 それらのサイトを調べますと、殆どの場合フィッシングやマルウェアが仕組まれています。 フィッシングとは: マルウェアと

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          公開! 写真検索テクニック!

          写真検索ツール国際ロマンス詐欺や投資詐欺の被害に遭ったり遭いかけたときに、自分で調査したいと思った方が実際にトライしてみるのが写真検索かもしれません。しかし誰でも知っているGoogleで検索すると、意外にも検索がヒットしないのです。 その、Googleでヒットしない写真を検索かけられるツールがあります。以前、「写真検索の功罪」という記事を書きました。 この記事では、「Yandex」というサイトの使い方について、有料記事でご紹介しています。実はほかにも強力な検索ツールがあり

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          国際ロマンス詐欺の幻想を打ち破る方法

          国際ロマンス詐欺の幻想を打ち破れ! 「詐欺師に騙されたと思っても、その人が悪いとは感じられない。本当に愛されていたと思ってしまう」。こんな風に感じるのは、ロマンス詐欺の被害者にとってよくあることです。詐欺師の作り話に気づくのは難しく、気づきたくないという気持ちも理解できます。被害に気付いた後でも、写真の人が詐欺に関係していると信じたくなったり、詐欺師が自分のことを今でも愛してくれているのだと思ったりすることも少なくありません。 しかし、前に進むためには、そのすべてが偽りだ

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          国際ロマンス詐欺の幻想を打ち破る方法

          国際恋愛とゴールドディガー:愛と欺瞞のはざまで

           国際恋愛は、異文化を体験し、新たな人生の扉を開く魅力的な道です。しかし、途上国出身者との関係においては、ゴールドディガーの存在に注意が必要です。  NPO法人CHARMS設立より前から8年ほどにわたって国際ロマンス詐欺の被害相談に携わってきましたが、その際に「実際に会えた相手」に関するご相談を受けたこともあります。実際に会える、つまりは成りすましの偽物ではないということになりますが、そこにも危険が潜んでいるのです。  今回はゴールドディガーと偽装結婚にスポットを当てます

          国際恋愛とゴールドディガー:愛と欺瞞のはざまで

          マネーミュールにされた可能性があるときどうすればよいでしょうか?

           あなたは詐欺被害を受けた方ですか? 被害中に誰かからお金を振り込まれた経験はありますか? それは投資の儲けかもしれません。あるいは詐欺師が「返してくれた」ことになっているお金かもしれません。しかしながら詐欺師はあなたからお金を奪うことはあってもお金をくれることはありません。もしそのような経験をしたならば、あなたは「マネーミュール」(お金のラバ、つまりお金の運び屋)にされたということになります。  この記事は、SCARS(Society of Citizens Agains

          マネーミュールにされた可能性があるときどうすればよいでしょうか?

          身近な人が詐欺被害にあっている!

          最近はインターネットでの出会いも当たり前になっているので、ネットで出会って結婚しましたというカップルも珍しくなくなりました。 またあえて外国人の恋人が欲しいと、外国人に出会える出会い系のアプリを利用したり、英会話を覚えたいと学習目的から外国人の友人や恋人ができるという出会いもあります。 NPO法人CHARMSに寄せられる相談 「お母さんが国際ロマンス詐欺にあっているようなのですが、そう伝えても私は大丈夫と言って、全く話を聞こうとしません」 「友人が最近、Facebookで

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          出会い系アプリの正しい使い方

          出会い系アプリでの出会い 「インターネットのSNSで出会いました!」 「出会い系アプリで出会いました!」 という出会いのきっかけを、最近は良く聞くようになりました。 ネットで出会うのが当たり前になっていて、以前に比べるとそれを公表するのも、抵抗なくなっているようです。 結婚したカップルが出会いのきっかけをブログなどに掲載していることもあるので、それを読んでいると自分も素敵な出会いがあるかな?って期待します。 以前に国際ロマンス詐欺被害者の方が「友人が出会い系アプリで外国人

          出会い系アプリの正しい使い方

          マネーミュールを憎むなかれ…真の悪は詐欺師だ

          マネーミュールとは、お金の運び屋という意味です。ミュールとはラバという馬とロバを掛け合わせた動物で、忍耐強く荷物を運ぶのに適していると言われています。しかしラバは自分が運んでいる荷物が何なのかを知りません。同様にマネーミュールとは犯罪に使われたお金をそれとは知らずに転送し、犯罪者の資金洗浄、マネーロンダリングに一役かってしまいます。 近年、日本在住者をターゲットにした海外に拠点を置く犯罪者による国際ロマンス詐欺や投資詐欺などのオンライン詐欺犯罪で、日本国内の銀行口座が使用

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          マネーミュールを憎むなかれ…真の悪は詐欺師だ

          サバイバーになるために・・・

          国際ロマンス詐欺や投資系の特殊詐欺は、ここ数年で被害を訴える人が増えてみえる化しています。実際には被害件数も増えているのではないでしょうか? この詐欺は海外からのなりすましによる詐欺なので、被害にあってしまったらやれる対策には限度があります。 事後対策についてはNPO法人CHARMSのHPの記載の通りです。 残念ながら、お金を取り返す術はありませんので、無駄に調査費用などにお金を使わずに、警察に任せましょう。 被害届のあとにやらなくてはならないことは、ご自身のメンタルケ

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          ミュールとモールとは?

           国際詐欺に関する用語で出てくるミュールとモール。何のことかわからないとい方も少なくないでしょう。ミュールとはラバのこと。馬とロバを掛け合わせた動物で、荷物を運ぶのに適していると言われています。ラバが背中に載せられた荷物が何なのかを知らずに荷物を運ぶのと同じように、「ミュール」の役割を果たす人は自分が運んだり移動したりするものが犯罪の目的であることを知りません。詐欺師はしばしば、被害者を説得して自分たちのために働くように仕向け、故意に、もしくは無意識のうちに被害者をミュールに

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          ミュールとモールとは?

          国際ロマンス詐欺師が使っていた「写真」の本人にコンタクトを取るべきではない理由

           前回、写真検索の仕方について書きました。しかし、その写真のノウハウを使って得られた情報をもとに写真の人にコンタクトを取るべきではありません。「写真が誰かほかの人のものだ」ということや、「写真が複数のサイトでプロフィール登録されている」とか「詐欺に使われている写真を晒すサイトにある写真である」ということを知ることだけにとどめてほしいのです。今回はその「写真の人にコンタクトを取るべきではない理由」についてお話します。 写真の人は詐欺師とも被害者とも無関係である  まず最初に言

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          詐欺師が勧めてくる借金、SNSを使った「個人間融資」の危険

          国際ロマンス詐欺や投資詐欺の被害を受けた方々からしばしばお聞きするのが、詐欺師にお金が足りないと言った時に借金を勧められたということです。NPO法人CHARMSに相談に来られる被害者の方で借金をされた方の多くは、詐欺師からカードローンを勧められたと聞いております。 また、詐欺被害に気付いた後で、被害中の借金の返済や、生活立て直しなどのために借金をされる被害者の方もられます。しかし中には、SNSを使った「個人間融資」を使ったとおっしゃる方もおられます。この個人間融資とは何でし

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