神道では妖魔に対抗する神として、ヤマタノオロチを倒したスサノオを筆頭にヤマトタケルやサルタヒコが強いです。

また、良い印象はありませんが、疫病神を支配する牛頭天王に祈る場合もあります。

相手が狐となるとお犬様が有効です。
大口真神とも呼ばれますが、番犬の様に家を魔障から守ってくれるでしょう。
犬が狐より強いから、お犬様に頼むのですが、さらに強い狐を使うという方法もありますね。
稲荷明神に祈るわけです。

泰山府君が妖怪に対して強いのはもちろんですが、実は阿弥陀如来も妖怪には対抗できます。

一般的に浄土真宗は加持祈祷はやりませんが、邪悪な存在までは否定していない様ですね。
ですから、阿弥陀仏と名号を唱えることそのものに妖魔を防ぐ効果があるということですね。

あの世の仏としての存在感があるのが、地蔵菩薩です。

どちらかというと地蔵菩薩は狸の妖怪を鎮めることが多いです。
四国では狸の伝説が多いですが、不自然の道路が森を避けて曲がっているところがあり、そこは狸の妖怪が悪さをするからです。
そういうところで、お地蔵様は活躍しているわけですね。

邪悪なものに対しては様々な対抗が講じられています。
昔からの知恵と言えますね。
科学重視の世の中はそういった今までの知恵をないがしろにしているのではないでしょうか。
そのようなものを引き継いでいくのは皆さまですよ。