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堕落を見限った仙人たち

厳しい修行に明け暮れていた陽勝は33歳の時に突然姿を消しました。
どこへ行ったのでしょうか。

その後、吉野で山林修行をしていた恩真は龍門寺で陽勝に会うのです。
その姿は翼が生え、濃い毛に覆われており、麒麟のようだったといいます。
そのまま大空を翔けていきました。

ある時、東大寺の僧が金峰山で道に迷い、食べ物も水も尽き、そんな死の瀬戸際に、法華経が聞こえ、陽勝が立っていたといいます。
すると鉢と瓶にたちまち食料と水が入っており、僧は生き延びることができました。
陽勝は50年の金峰山の修行の結果、法華経の功徳により飛行の術などを身につけたと話しました。

比叡山をはじめとした仏教界の堕落はその後も続きますが、そこに見切りをつけ山林修行を始めた僧侶の中から超人が生まれていったわけです。
空中飛行の術も、毘沙門天や文殊菩薩を祀って行う方法や秘符を用いて行う方法がありますからね。

世の中の堕落に見切りをつけて偉大な人が増えていくと聞くと、まさに今は堕落の真っ只中の時代と言えるでしょう。
皆さまも憤り嘆いたことが少なくないでしょう。
そんな時代だからこそ、見切りをつけた人から偉大な人は生まれるものです。
見えない世界から変わっていきたいと思う人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。