『神話の力』を届ける 旅に出よう
神話の力とは
映画スターウォーズの三部作が、『千の顔をもつ英雄』という本からのインスピレーションで生まれたのは有名な話だ。
この本の著者のジョゼフ・キャンベルは、世界中にある無数の神話を集めて、そこに出てくる英雄の旅の普遍的な物語構造を発見し、その彼の授業を映画監督のジョージ・ルーカスが聴いていたのである。
『神話の力』とは、
このジョゼフ・キャンベルの神話に関する思想に感銘を受けたビル・モイヤーズという知識人が、テレビ番組の企画でインタビューした内容が、物凄い反響となり、書籍化されたものだ。
今なぜ、神話の力が必要なのか。
我々が、世界の中で生きていく中では、その世界の中の神話(物語)が必要であった。物語が生きる力と希望を与えてくれた。
西洋では、長い間、キリスト教がその物語を担い、世界の終わりにイエスが降臨しこの世界を救ってくれると、人々は信じてきた。
日本では、親鸞が、南無阿弥陀仏と唱えれば、悪人こそ救われると信じて、衆生をこの世の苦しみから救い、生きる希望を与えてきた。
また、その社会の中で、自然の中で生きていくことは、そこに棲む八百の神を畏れ敬い、その恵みに感謝し祈ることだと教えられ、先祖代々生きてきた。
神話は、世界の夢だった。 元型的な夢であった。
神話は、その社会の宗教、信仰に力を与え、その時代に一つの物語を作り、人間と社会の諸問題を扱い、人々を救ってきた。
しかし、現代人は、この地上からその神秘を剥ぎ取ってしまった。
信仰も宗教も神もいない、この時代の中で、我々はどのようにして、世界と折り合いをつけて生きていけばいいのか。
今こそ、神話から、自分たちに必要な新しい物語を導く必要がある。
資本主義というのも、我々に働いてきた一つの物語であるが、それが信じられなくなった今、
神話の言葉を聴く時がきたのだ。
神話は、これまでも今も、人間の精神に働きかけ、内面の神秘的な知識を開き、その時代の人々に生きる叡智を与えてくれるのだから。
『神話の力』届ける 旅に出よう
『神話の力』の中にこんな件が出てくる。
『神話の力』の中にある、数ある珠玉のメッセージの中で、僕はこの一連の対話にひかかった。
僕も、キャンベルのようなことが出来るのではないか。
歯痛しか知らないような、しょうがない人間であるが、
神話の言葉を、誰かに届ければ、
その人に、イルミネーションが起こるのではないか。
そして、『神話の力』の中には、「英雄の冒険」について書かれている。
英雄は、冒険に出る。
そして英雄の普遍的な冒険のプロセス、スターウォーズでルークが経験したプロセスとは、
1.現況から離れ(セパレート)
2.彼方で通過儀礼に遭い(イニシエーション)
3.新しい自分となって帰還する(リターン)
自分では気づかなくても、われわれみんなの中に英雄が潜んでいる
僕の中にも、その英雄がいるはずだ
僕は、小さな冒険(旅)に出ようと思う
『神話の力』の言葉を、誰かに届けるための小さな旅に
そこに何か明確な目的はない
自分の中の内なるものが、突き動かしてくるのだ
小さな旅(試み)をしてみよと
旅を始めると試練に遭遇するだろう
逆に誰かとの出会いや 助けもあるだろう
旅のどこかで、新しい自分の本性や
自分を突き動かしてる自分の源泉に
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