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夏の暑い日は北海道の北へ、のススメ、5選。


先日、とある取り組みで北海道稚内市から名寄市は、道北エリアの、隠れた観光資源や観光体験を発掘しに向かいました。

北海道の道北エリア、おそるべし。ただ涼しいだけじゃない。

今日は、この旅の中で感じた北海道の楽しみ方を紹介したいと思う。

1.Natureなエリアこそ、「案内してくれる人」が大事。in稚内

日本最北端、宗谷岬。360度広がる大地。たくさんの牛達に、彼らに匹敵するほどたくさんの鹿達、たまにキツネにも遭遇。

まさに、天然サファリパーク。

こんなところ、日本にもまだ残っていたのか。

この付近は年中風が強いエリアで、57機の風力発電機があり黒字(発電機による収入が黒字?地域全体が黒字?)。
その規模は、なんと日本国内最大級
日本国内のそんじょそこらのジオパークとは異なる、圧倒的な規模感に、ただただ魅了され、自然の怖さすら感じ、気づけば鳥肌が立っていた。

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今回はガイドの方にご案内いただいて、観光客だけなら踏み込まないようなエリアにもどんどん踏み込んでいった。Natureに精通した案内人に導かれる世界は、また一つ自分が成長したような気分にさせてくれるものだった。

すごいよ、自然。すごいよ、案内人。

こういった大自然を観光する際は、必ず地元に精通した案内人に導かれることを強くお勧めする。

(可能なら案内人さんの情報があると、案内人さんの凄さがより伝わると思います!)

2.季節ごとに移動する、そんな暮らし方があっても良い。in音威子府(おといねっぷ)村

他には、北海道で一番人口が少ない村音威子府(おといねっぷ)村が超良かった。人口は740人。そのうち芸術工芸学校の高校生が住み込みで120人いるそう。村はなんとも言えないスローな雰囲気。

実はこの村、夏だけこの村で過ごす短期定住者が増えている、という。
僕が現地でお話しした60代のご夫婦は

「夏は涼しいこの村にいる。たまたま旅行中にこの村を見つけて気に入って、6年前から夏はここにいることにしたんだ。」

とおっしゃっていた。

ご夫婦は、滞在中は3ヶ月間5,000円で使い放題の工房で、作品を作りまくるそう。
大自然と、芸術肌の人たちを受け入れるこの村の雰囲気が、彼らには心地よいのだろう。

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東京で進んでいるリモートワークの考え方は、
・満員電車を避けたり、
・子供の送り迎えをすることができたり、
というメリットがある。

しかし彼らの話を聞いていると、もっと本質的なリモートワークの価値は、

ベストなコンディションで仕事ができること

かもしれないと思った。

「暑かったら移動すれば良いんだよ」

そういうご夫婦の顔は、とても自由で幸せそうに見えた。


3.好きなものの近くで、好きなことをする人生は素晴らしい。in砂澤ビッキ記念館

この村で過ごした砂澤ビッキ記念館もめちゃよかった。
砂澤ビッキ氏のご両親はアイヌ人である。しかし彼は「アイヌ人だから」ということにとらわれない作品を作り続けたそうだ。
その作品の迫力がすごかった。

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ここは働いていた方も素敵だった。話を聞くことができた男性は、お客さんが来ないときは、この美術館のカフェで創作をしているという。なんとも素敵。

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彼に館内や作品を案内してもらったのだが、本当に砂澤ビッキ氏が好きで、芸術が好きなんだなぁとを感じた。
情熱的な彼の案内は、僕の砂澤ビッキ氏へのファン度を向上させた。
砂澤ビッキ氏も案内していただいた方も、かっこいい。
おそらく何十回も人を案内しているはずなのに、彼がキラキラした目で案内することに僕はなぜかキュンとしていた。
大好きなアーティストの作品の近くで、好きなことをしている彼がとてもクールに見えた。

素敵だ。

加えて、ここも忘れずに紹介したい。

4.好きなものの近くで、好きなことをする人生は素晴らしい。in美深町

美深(びふか)町という場所にある、"青い星通信社"というホテルだ。

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小説家・村上春樹の代表作の一つ『羊をめぐる冒険』の舞台のモデルともいわれる北海道北部の静かな町、美深町を訪れた。地元の方とお話しをした。

「最近できた青い星通信社が最高でねぇ〜」

という話を聞いたのだ。その言葉が気になって、その足で訪問したにも関わらず、"青い星通信社"のオーナーの方に、大変親切にご案内いただいた。

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オーナーの方とは少しの時間しかお話できなかったのだが、少しお話を聞くだけでも、村上春樹が大好きなんだろうなぁということが伝わってきた。
オープンスペースには村上春樹の本が沢山並んでいた。
とある窓からは写真のような自然が見えたり、ローカル電車が見えたり、大草原が見えたりする。

こういう素敵な人たちに触れていると、人生好きなことやろうぜ、って気持ちになってくる。シンプルにクールだなぁと思う。


5."かぶりもの"はテンションが上がる。in名寄トマト農園

最後に、変なことを言うかもしれない。

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名寄市にてお邪魔させていただいた農園では、草原の中でトマト農園をされていた。ここのトマトで作る新鮮トマトジュースは絶品だ。

この写真の後ろはリノベ中のキッチンスペース。
その前には、草原のスペースが広がっている。

農園の旦那が一言。

「この大草原でたくさんの人たちに、ジンギスカンを食べさせてやるのが夢なんだ!」

と話していた。キャンピングカーも3台あるからみんなで楽しみたい、と。

最高じゃないか。大草原の中で腹一杯食べられるなんて。

そして、最後に出されたのがこの野菜のかぶりもの。
初めは大人たちがちょっと照れ臭そうに

「これ被らないとダメなんですか、、?」

と言っていたが、いざ被ってみると、最高にテンションが上がっていた

「ほらね!」

っと笑顔で農家さん。

僕は、いつだって色んな偏見や鎧を脱いで全力で楽しんでいきたいし、全力で仕事していきたいし、生きていきたいと思う。
このかぶりもの、「これ被らないとダメなんですか?」なんて言ってないで、初めから楽しんで被ればよかった!


今回の旅では、僕がまだ知らなかった北海道の素敵なエリアを知れたことがとっても嬉しい。
そして勿論、素敵な出会いがあったことも。
この人たちと一緒に素敵な体験を開催して、この地域を一緒に楽しめる人たちへとつなげていきたい。

北海道の北、宗谷本線近辺にこんなにも素敵なエリアがあるなんて、早く教えて欲しかったよ。暑い夏は、ぜひ北海道の北宗谷本線近辺へ。

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