神谷の顔も三度まで・一連の騒動に関する神谷宗幣氏からのメッセージ

参政党に関する・以前の記事で、次のやうに書きました。

以下、引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参政党が登場したときは、よく演説を聴きに行った。神谷宗幣氏の話には感動した。
 一時は党員にならうかと思ったことまであったが、
武田邦彦氏が出て来たので思ひ留まれた。
吉野敏明氏の話を聞いて、党員にならなくてよかったと思った。

 松田学氏は頭のいい人だなと思ったが、たった一人のエライ先生のいふことを信じて(信じてゐるふり?)まるで頭のわるい人みたいに反ワクをぶつところが、ちょっと胡散臭かった。でも、これが政治なんだなと思った。

 政治は、数をもって力となす。そして、力づくで世の中を変へたり支配することだ。そこには道義真情正義人情も無い。
 すべては数を集めるための手段となる。
 政治に希望を持つ人は、そのことをわかった上で係はるべきだと思ふ。

 参政党の支持者は夢見る乙女のやうな顔をして武田邦彦氏や吉野敏明氏の演説を聴いてゐる。彼ら彼女らは、おそらく、むしろ、政治に
道義
真情
正義
人情

を求めてゐるのだらう。

引用、終はり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これまで参政党についていくつも記事を書いてきたが、わたしが参政党に疑問を感じることについては、大きく三つにまとめると次のやうになります。

①民主主義を、党の運営方法とするとしてゐること(実際はしてゐない)
②武田氏のやうなトンデモ科学者、吉野氏のやうなビジネス・スピ系の人を票集めのために使ふこと
③政治を通して理想社会を実現しようとすること

①は、絶対に無理。
「党員の意見を聞いて党の運営や政策を決める」としたら、自民党みたいになる。

参政党は、共産党☆と同じく国民政党だ。
日本共産党は理想を持ってゐる。
天皇制を廃止し日本を平和で貧富の差の無い平等な社会にしたい
といふ不動の理念を基に党を維持するなら、民主主義を運営方法することはできない。
同じように、何か不動の理想を持った党であるなら、みんなの意見を聞いて政策を決めることなどできない。

☆武田氏が繰り返してゐる「参政党は共産党と同じ」といふ言ひ方は、参政党にシンパシーを感じる保守的な人の気持ちを参政党から離すためだと思ふ。だが、理想社会を実現しようする(社会の各種の小集団の利害の調整ではなく・理想社会を実現しようする)政党といふことでは、同じだと思ふ。
社会に理想を求めるとしたら、それらの政党の違ひは、ミギかヒダリかといふことだけだ。宗教団体との違ひは、教祖に従ふか党首に従ふかの違ひだけだ。

②と③は互ひに矛盾してゐるやうでゐて、繋がってゐる。

政治とは、力だ。権力の把握だ。
そして、政治的な力とは、数だ。
数字の大きさです。
質も中身もない、数が政治の実体です。

大衆とはつまり群れて一つの大きな数を成すもので、
政治は、その数を求めます。

大衆、つまり武田氏とか吉野氏を「先生」とか「よしりん」とか呼んで熱狂する愚かな人たち(ちょっと前なら、石原慎太郎氏を愛国者とみるやうな愚かな人たち、今なら百田尚樹氏をオヤビン・親分と呼ぶ人たち)。
政治とは、
さういふ・底なしの愚昧の中に眠りながら歩き回ってゐる大衆をどう導くか、にかかってゐます。
政治とは、
大衆の強欲と利己心とに針をかけてどのやうに釣り上げるかにかかってゐます。

そんな政治を使って、理想の社会や、間違った社会の改革を行はうとするなら、当然、手段は選ばないといふことになります。

実現しようとするのは、美しい理想なのに、その過程はキタナイ、愚かしい手段で満ちてゐる。
政治だから、それも仕方ありませんね。

けれども、参政党の党員の人で、その現実を知って、それでも党員になってゐる人は、どれくらゐ、ゐるんでせうか?

仲間とともに、理想に向かって運動してゐる。
そのことが嬉しい。
それだけの人が多いやうな気がします。

街頭活動した後は
酒など飲みながら「今の日本はダメだ」とか言ってわいわい騒ぐ。
そのことが嬉しい。
これだと、
まさに、日本共産党の老人党員と同じですね。

或いは、公明党や幸福実現党のために運動する人たちと同じで、自分の信じる宗教のためにやっているだけ。何も考へてない
すこしも、悩んでない。
ブレない。
だって仲間がゐるんだもん

ナイーブで愚かしく、自分を顧みて批判する力に欠けてをり、その分、
政治の力としてまとまりやすく、危険な人たちだと思ひます。

石原慎太郎氏を都知事にしたり、橋下徹氏を大阪市長にしたりした人たちです。
かういふのが嬉しいんだらうね。

神谷宗幣氏は、政治がどういふものかを知ったうへで、それでも、政治を通して日本を守ろうとしてゐると、わたしには思へます。

なんだか、阿修羅のやうに見えてきました。



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