覗く僕

今ホテルにいるのだが窓から見えている景色はアパートや一軒家などの住宅街が広がっている。
窓には水滴が。
雨が降ってきたのだろうか。
外からは中学生くらいの男の子が話す声が聞こえる。
近くで工事をしているのかドンドンドンと鈍い音も聞こえる。
電線に止まった鳥が見える。
ここから見えている景色は半径20mも無いであろう街並みだ。
ただそこからでも充分生活を感じられることが出来る。

僕は生活が感じられる街並みが好きだ。
生活とは何だろう。
忙しなく走るサラリーマン。
母たちの井戸端会議。
カップルの痴話喧嘩。
下を向き歩く中学生。

生活とは何だろう。
僕は他人から見たら生活を感じられる人間だろうか。

窓から見えている空は曇っている。



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