乗車する僕

電車とは見知らぬ人と共に旅をする乗り物である。
目的地は同じかもしれないが目的は人それぞれ。
今から仕事に行く人も、遊びに行く人も、結婚の挨拶に行く人もいるかもしれない。
もしかしたら僕の隣に座っている人は人生の分岐点に立たされているかもしれない。
そんな名も知らぬ人と共に旅をする不思議な乗り物だと僕は思っている。
そんなことを言ったら新幹線や飛行機も同じじゃないかと思うかもしれないがそれは違う。
なんか違うのだ。
それくらいしか言えない薄い言葉だけど今のところは許してください。
また言語化出来るようになったら改めて書かしてください。笑

最近は電車に乗ると皆スマホを触っている。
そんな僕も今電車でこれを書いているのだが。
なのでスマホを触っていないだけで特別な人間だと簡単に錯覚する事ができる夢の乗り物かもしれない。
でも、スマホを触っていないとどこを見ていいか分からないという問題が発生してしまう。
人が少ない時はいいのだが満員の時はどこを見ても人なので基本的に目を瞑るしかなくなってしまう。
外の景色だって見たいし、人間観察もしたいが見られる事が不快な人もいると思うのでそんな自分勝手なことは出来なくなってしまう。
案外自由な乗り物では無い。
他人と共有している乗り物なのでいくら自分が金を払っている客だろうと皆そうなので気遣い合うことで成立する乗り物である。

僕の人生もあの子の人生もあの人の人生も運ぶ乗り物。そんな乗り物に乗って揺られながら考えることは辛いことより楽しいこと、悲しいことより嬉しいこと。
そんな明日を送っていけたらと願い改札を通る。



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