【鉄道旅記録】2008年2月9日~12日|寝台特急はやぶさ・富士で九州まで往復【前編】
目的
かつては東京駅や上野駅、大阪駅などのターミナルから西は九州へ北は東北へと、日本の各地に向けて多くの夜行列車が運転されていた。
その中でも青い色の車体の客車を使用した寝台列車は「ブルートレイン」と呼ばれ、1970年代半ばには子どもたちの間でブームが起こるほどだった。
しかし国鉄がJRとなり新幹線や航空路線が充実していくにつれて、ブルートレインはその数を毎年のように減らしてきた。
2008年2月の時点で残る九州行きのブルートレインは「富士」「はやぶさ」「なは」「あかつき」の4列車。
そして2008年3月のダイヤ改正をもって「なは」「あかつき」が廃止されることが発表されてしまった。
ついに九州行きのブルートレイン(九州ブルトレ)は「富士」「はやぶさ」の1往復のみとなる。
おそらくこれらも数年のうちに廃止されてしまうことだろう。
いよいよブルートレインの終焉の時が迫ってきている。
子どもの頃の憧れであったブルートレインに今のうちに乗っておかなければもう乗れなくなってしまう。
今回はそのブルートレイン「富士」「はやぶさ」に乗車して、九州へ旅することとした。
行程
今回の旅では次の行程でそれぞれの列車・路線に乗車することとした。
東京駅から熊本駅まで「寝台特急はやぶさ」に乗車
熊本駅と三角駅の間を往復して三角線に初乗車
熊本駅から鹿児島中央駅まで肥薩線に乗車して九州を南下
鹿児島中央駅から新八代駅まで「九州新幹線つばめ」に初乗車
新八代駅から熊本駅まで「L特急リレーつばめ」に初乗車
熊本駅から大分駅まで豊肥本線に乗車して九州を横断
大分駅から東京駅まで「寝台特急富士」に乗車
使用乗車券
「周遊きっぷ」(熊本ゾーン)と「吉松→新八代(鹿児島中央・九州新幹線経由)」の乗車券を用意した。
日記
2008年2月9日(土)
17:50 東京駅10番線
回送用のEF65に牽引されて「はやぶさ」「富士」が入線する。
EF65はすぐ切り離され、編成後部となる「富士」のテールマークが見える。
先頭のEF66は柵の先に止まっており、ヘッドマークを見ることができない。
18:03 東京駅出発
今日の寝台は開放式のB寝台の下段。
個室もあるが、無くなる前に開放式にも乗っておこうとあえて選んでみた。
2008年2月10日(日)
7:15 山口県内走行中
ずっと暗闇の中を走行してきたが、ここで車窓に朝日が見える。
8:32 下関駅到着
東京駅から遠路はるばる牽引してきたEF66はここでお役御免。
EF66が離れ「はやぶさ」のマークが見えた。
すぐに関門トンネル専用のEF81がやってきて連結される。
8:50 門司駅到着
「はやぶさ」と「富士」は分割され、それぞれの終着駅へと発車していく。
11:51 熊本駅到着
門司駅から牽引してきたED76の赤い車体にヘッドマークが映える。
12:33 熊本駅出発
熊本駅から三角線へと直通する普通列車に乗車する。
13:26 三角駅到着
三角駅の駅舎は錆びついた展望台の影となってしまっていた。
13:49 三角駅出発
三角駅の周りをさっと見たら、すぐに折り返しの列車で熊本駅へと戻る。
14:55 熊本駅出発
熊本駅から肥薩線人吉駅までは「九州横断特急」に乗車する。
16:23 人吉駅到着
肥薩線に沿う球磨川の流れを車窓から眺めているうちに人吉駅に到着した。
今日の移動はここまで。人吉駅前のホテルに宿泊した。
【後編】に続く
最後までお読みいただきありがとうございました。
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