信越本線はかつて高崎駅から新潟駅までを結んでいた路線でした。
しかし北陸新幹線の開業に伴う廃止や第三セクター移管によって、
　・高崎駅～横川駅
　・篠ノ井駅～長野駅
　・直江津駅～新潟駅
の３区間に分断されてしまいました。
このうち高崎駅～横川駅は2009年1月4日に乗車済ですが、横川駅～軽井沢駅がアプト式鉄道だった時の廃線跡の一部を利用した遊歩道「アプトの道」へ行った際に改めて乗車しました。
今回は「アプトの道」を訪問してきた旅の記録をご紹介したいと思います。

使用乗車券

「青春１８きっぷ」を利用。

旅の記録

高崎駅

高崎線に乗って朝８時前の高崎駅に到着。
向かいのホームには横川駅行きの211系がすでに停車していた。

ＪＲ東海では廃車が進んでいたり三岐鉄道へ譲渡されたりしている211系。
ＪＲ東日本では延命化工事を施工してまだまだ使うつもりらしい。

１５年前の2009年1月4日に乗車した時は115系が現役だった。

横川駅

高崎駅から３０分ほどで横川駅に到着。
複線なので途中駅で列車交換することもなくあっという間に着いてしまう。

2009年1月4日当時の駅名標。
「アプトの道」にある通称「めがね橋」の写真入りだった。

横川駅の駅舎。

2009年1月4日当時の駅舎。この後にリニューアルが行われたのがわかる。

駅舎の向かいには「峠の釜めし」の荻野屋さんの本店がある。

駅前の案内板に「アプトの道」の概要が書かれてた。
所要時間の目安によると熊ノ平まで往復４時間弱かかりそうだ。

アプトの道

鉄道文化むら

「碓氷峠鉄道文化むら」は横川運転区跡地にある鉄道テーマパーク。
2019年7月に上信越を旅した帰りに入園して堪能したので今回はパス。

「鉄道文化むら」の敷地の脇に「アプトの道」の起点がある。

碓氷関所跡

「アプトの道」からちょっと外れ「碓氷関所跡」に寄り道。

「鉄道文化むら」を見下ろす所から「アプトの道」に戻る。

「峠の湯」までは信越本線の旧上り線を舗装した遊歩道となっている。
左に見える旧下り線はトロッコ列車が運転されるため立入りできない。

丸山変電所跡

勾配を登ってきたら見えてくるのがレンガ造りの旧丸山変電所。

ここにはトロッコ列車の「まるやま駅」がある。

峠の湯

温泉施設がある「峠の湯」手前で「アプトの道」は線路跡をアンダーパス。
ここで線路跡が分岐している。

「アプトの道」とトロッコ列車は左側のアプト式鉄道時代の旧線跡を進む。
右側へと分かれていく線路は廃止時まで使用されていた新線跡。

トロッコ列車は「とうげのゆ駅」が終点。

横川駅への復路で勾配を登ってきたトロッコ列車「シェルパくん」に遭遇。
ディーゼル機関車が客車を後ろから押し上げる推進運転となっている。

ここからは砕石が敷かれた旧線跡を進んでいくことになる。
「熊ノ平」まで１０個のトンネルを通るが、まずは１号トンネルを進む。

トンネル内は安中市さんが照明を１８時まで点灯してくれている。

めがね橋

５号トンネルを通り抜けた所に「碓氷第三橋梁」通称「めがね橋」がある。

橋上から新線跡の橋梁が見える。

国道18号旧道へ通じる階段を下りて「めがね橋」を仰ぎ見るとすごい迫力。

熊ノ平

「アプトの道」最後の１０号トンネルを通り抜けると「熊ノ平」。

振り返るとトンネルの出口が４つもある。
右から２つ目が「アプトの道」の１０号トンネルの出口。
旧線と新線がここで合流していたことがわかる。

「ＪＲ一ノ宮　熊ノ平神社」と「熊ノ平殉難碑」があった。

旧線で「熊ノ平駅」、新線で「熊ノ平信号場」だったので敷地が細く長い。

この先もレールは残っているが立入禁止となっている。

一息ついてから、再び「アプトの道」を横川駅まで歩いて戻る。
１時間１本しかない電車に間に合わせようとやや急ぎ足で歩いた結果、往路はゆっくり写真を撮りながら約２時間で登ったところを、復路は約１時間で下ってしまった。

横川駅（2019年7月14日(日)）

前回横川駅へやって来たのは2019年7月14日、上信越を旅した帰りだった。

この時は軽井沢駅から信越本線代替のＪＲバスで横川駅に着いた。

ちょうど発車する前の「ＳＬぐんま よこかわ」に遭遇できた。

乗車記録のメモ

この旅で乗りつぶした路線

信越本線（高崎～横川）および「アプトの道」の鉄道旅の記録でした。
行ってみたかった「アプトの道」をようやく訪問することができました。

最後までお読みいただきありがとうございました。