見出し画像

「国際海洋デー」SDGs14とアンコンシャス・バイアス「インポスター症候群」(エシカル100考、25/100)

6月8日は「国際海洋デー」。

SDGs14番「海の豊かさを守ろう」を意識しつつ、廃棄プラスチックについて考えた方も多いんじゃないかと思う。生物多様性とか、乱獲とか、海の豊かさについて考なきゃなことはいろいろあるけど、今はやはりプラスチックが最優先課題に上ってくるよね。

昨年の8月、高知県の海辺で開かれた花火大会に参加した翌朝に海岸を掃除し、あまりにもたくさんのプラスチックゴミが一面に捨てられまくっていたことに衝撃を受けた。海で暮らす人たちでもこんなに当たり前に海にプラスチックを捨てるんだ、自分の首を全力で絞めているのに、と思った。前々から廃棄プラスチックの問題は知っていたけど、今更な衝撃だった。

約1年がたち、日本はまだまだ遅れまくっているとは言うものの、社会はだいぶ進んだと思う。プラスチック減らさないとという消費者(この言葉嫌いなんだけど)の意識は広がっているし、企業も脱プラの動きだし、行政の法整備などももう一押しってとこになってる。

僕はまだペットボトルの飲み物を買っちゃっうんだけど(スミマセン)、それを非難してくれる人も多くいて、当たり前が変化してるのを感じる。

今年の夏も高知の花火に行こうかと思うんだけど、翌朝の光景にどんな変化があるかは楽しみ(全然ないかもしれないけど)。

そんな「国際海洋デー」に、僕は守屋智敬さんの新刊『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』の出版記念会に参加していた。

敬愛する守屋さん入魂の『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』については稿を別にするとして、「国際海洋デー」にからめたことを少し。

廃棄プラスチックとアンコンシャス・バイアスっていう切り口で考えるの、面白いかもと思うんですよね。

アンコンシャス・バイアスには様々な種類がある(本では15個紹介されている)けど、まあ「周りが変化していたり、危機的な状況が迫っていても、「私は大丈夫」と、自分に都合のいいように思い込んでしまう」という「正常化バイアス」は僕自身をふくめ全員が耳の痛いことだと思う。(引用はすべて『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』)

海亀がプラスチック食べて窒息死しても、まあうちらは大丈夫でしょとか思って、ペットボトル買っちゃうとかね。あー反省。。

けどより注目したいのは、「インポスター症候群」。

「インポスター(詐欺師)症候群」 とは、「能力があるにもかかわらず、自分を過小評価してしまう」こと。実力はあるにもかかわらず、「できます!」と言ってできなかったら詐欺師になってしまう、、と思って尻ごみしてしまう、自身を低く見積もってしまうということ。

社会課題について、一番の障害はこの「インポスター症候群」なんじゃないかと思っている。当事者意識を妨げる原因であり、言い訳であり。

「私たちは、社会を変えることなんてできない」という声。

どんなに社会に歪みがあろうと、政治・行政に違和感があろうと、地球環境が危機に瀕していようと、「いや、私には何かできる力なんてないですよ、、」という声。

その声の後には「だれか強い人がやってくれないと、、」と続きがちで、単なる「お上意識」を超えて、トランプどころかヒットラーを求めるようになる、というのは歴史や社会学が示している。

だから、「インポスター症候群」を超えて、「私たちは、(たとえ1ミリであっても)社会を変えることができる」と思い、実際行動して、成功体験を積むことが大事。

そのために僕はエシカルとかやっているんだけど、プラスチック問題は、「私たちは、(たとえ1ミリであっても)社会を変えることができる」と実感してもらいやすい分野で、社会への「インポスター症候群」を乗り越えるきっかけに最適だと思う。

レジ袋とか包装とかを減らすことにゲーム的に取り組んでみて、できれば海や川・山や道のゴミ掃除に参加してみて、くらいでもっのすごく実感するはず。「おお、自分がやってることって人類の未来を変えるためにちょっとは効果あるぜ」って思えるはず。人類の未来とか大げさだけど、でも本当。

「能力があるにもかかわらず、自分を過小評価してしまう」。僕たちはみんな、社会を変える能力がある。そんなの無理というのは、自分を過小評価し過ぎている。

民主主義が世界に根付いているか、そもそも日本に根付いているかは議論があるけど、人類の未来について、社会については皆が主権者なのだから。きちんと主権を行使すりゃいい。

というわけで、2019年の「国際海洋デー」は終わってしまったけどもこれから海に行くことも多い季節になるので、魚の数よりプラゴミの数の方が多い海で泳がないためにも、「私たちは、社会を変えることなんてできない」という「インポスター症候群」を超えて、プラゴミを減らせるという自分自身の能力をみんなで発揮していきましょうね(なんか説教臭くてやだけど、、)。

まず僕はペットボトル削減だな、ほんと良くないと思ってるんですよねー。いい水筒買いなおそう。楽しくやるためには、オシャレ感とか大事なので、他の人にドヤ顔できるような水筒を買おう。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?