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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(1章)⑫

「はじめ、僕の服が切れちゃったんだ縫ってくれないか?」
「あそこに干してあった服だろ?縫っておいたよ」
何も言っていないのになんで分かったんだろう?
「ありがとう助かるよ」
あの災害からどのくらいたっただろうか、長い時間一緒に暮らすとしゃべらなくても相手の思っていることが分かるようになるみたいだ。それはテレパシーとかの特殊な能力ではなく、長い時を過ごした夫婦のような。自分のことよりも、相手のためになりたいと思った時に考えていることが分かるみたいだ。
欲がなくなると、それぞれが自分のできることを他人にしてあげたいと思う。そして、僕がしてもらいたいことは他人が気が付いてやってくれる。他人にやってあげることがこんなに幸せだとは思ってもみなかった。
損得勘定ではなく愛を基準に考えると争いは起きない。縄文時代に1万5千年も争いがなかったのはそのおかげだろう。


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